低迷する名門球団にとうとう地元の怒りが爆発した。メッツは7日(日本時間8日)、本拠地ニューヨークで行われたロイヤルズ戦に12―16で痛恨すぎる逆転負けを喫し、連勝はあっさり「2」で止まった。

 ア・リーグ中地区の最下位チームを迎撃した一戦は、思わぬ形から幕を開けた。初回の攻撃で二死一、二塁の先制機をつくると、ベンジが放った打球は三塁方向へ転がる平凡なゴロ。無得点で終了とみられた直後、シティ・フィールドが一気に沸いた。

 打球を処理した相手先発・ルーゴの一塁送球がハーフバウンドとなってそれ、まずは二塁走者のユーイングが生還。ファウルゾーンに転がったボールを一塁手のカグリオンが拾い上げて投げると、三塁ベンチ前の柵にぶつかる大暴投…。今度は三塁側のファウルゾーンをボールが転々とする間に一走・ビシェットがホームにヘッドスライディングを決めて2点目をゲットした。この時、三塁手のロフティンから捕手・ジャンセンへの送球までそれ、とうとう打者走者のベンジまでホームにかえってくる〝大珍事〟となった。

 初回から相手のミス連発で3点を先制。しかも1プレーで3失策という信じられない混乱ぶりは複数の米メディアに「リトルリーグ・ホームラン」と酷評されたが、それすらも生かせなかったのがメッツだった。

 ルーゴから5回途中までに9点を挙げてKOしながら、2回から2番手で登板した千賀滉大投手(33)は3イニングで1被弾を含む4失点。5回から3番手で上がったウォーレンは一死も奪えず5失点で9―9の同点に追いつかれ、7回から5番手を任されたシーリンガーに至っては2ランに押し出し四球を与えるなど大荒れで一挙7点を献上した。

 棚ぼたで3点をもらいながら、投手陣が計19安打のメッタ打ちにされてすべてがご破算…。ただでさえナ・リーグ東地区の単独最下位に沈んで風当たりが強い中での大惨敗に、地元紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版)は「白旗を掲げろ」と怒り爆発。「クイーンズのどんよりとした夜に最下位同士の対戦というだけでも十分だというのに、メッツはシティ・フィールドのホームシリーズ開幕戦の荒れた試合で悲惨なロイヤルズを相手に12対16で敗れ、おそらく今季最もずさんかつ醜い敗戦を喫した」と酷評した。

 チームは38勝54敗の借金16となり、ワイルドカード争いでも12球団中11位ともはや絶望的。残りは70試合でますます厳しい状況に追い込まれている。