フランス代表は6月30日(日本時間7月1日)、北中米W杯決勝トーナメント1回戦(米国・ニューヨーク)でスウェーデンを3―0で下した。

 この試合で主将FWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)は今大会3度目の1試合2ゴールを決め、ベスト16進出に大きく貢献した。

 エムバペが前半45分に先制弾を決めた直後には、母親の葬儀のために1次リーグ最終戦を欠席したディディエ・デシャン監督と熱い抱擁を交わし、他の選手も駆け寄った。勝利後のインタビューでは、この場面について「これはこのチームの考えであり、このチームのDNAなんだ。私たちはみんな一つになっている」とチームの団結力を示した。

 続けてエムバペは「監督がつらい時期を過ごしてきたことは分かっている。残念ながら、誰にでもそんな時は訪れるものだ。本当につらいことだ。サッカーよりも大切なことはある。しかし監督には、チーム全員のこの行動を通じて、私たちと一緒にいる限り決して一人ではないということを、すでに理解してもらっているはずだ」と監督を思いやった。

 前回カタール大会で準優勝のフランスは、次戦(4日=日本時間5日、米国・フィラデルフィア)でパラグアイと戦う。これまでチームは連勝街道だが「パラグアイ戦に集中する。彼らは真剣に受け止めるべき相手であることを証明した。ドイツに勝利したのだから。W杯に簡単な試合などない」と警戒心を持って臨む構えだ。

 監督の悲しみを力に変え3度目の優勝を狙う。