北中米W杯1次リーグF組最終戦(米国・ダラス)で日本はスウェーデンと1―1で引き分けたが、MF中村敬斗(スタッド・ランス)に対して突如ソックスのはき替えが命じられたことが議論を呼んでいる。さらに渦中のエルサルバドルのイバン・バートン主審が、試合後に中村に対して取った異例の行動が明らかになり、波紋が広がっている。

 中村が普段から着用している短いソックスは試合前のチェックをパスしていたことが明らかになったが、バートン主審は試合中に〝クレーム〟を連発。前半8分に中村に対してソックスを上げるように指示すると、さらに後半11分に日本がMF前田大然(セルティック)のゴールで先制した直後に、今度はソックスをはき替えるよう異例の指示を出した。

 中村は一時退場を強いられ、日本は数分間にわたって10人の状態で数的不利に陥った。ここで流れが変わり、同17分にスウェーデンのFWアントニー・エランガ(ニューカッスル)に同点ゴールを許してしまった。

 バートン主審に対してはこの試合でスウェーデン寄りの判定が多かったとの指摘が出ているが、中村に対して試合終了直後に〝塩対応〟を取っていたことが明らかになった。

日本ースウェーデン戦を裁いたバートン主審(ロイター)
日本ースウェーデン戦を裁いたバートン主審(ロイター)

 バートン主審の母国エルサルバドルメディア「エル・グラフィコ」は「彼は中村を無視したのか。イバン・バートンのこの行動はソーシャルメディア上で議論を巻き起こした」と題して、問題の場面を報じた。

「試合終了後、カメラが日本人ストライカーとの奇妙なやり取りを捉えたことで、エルサルバドル人審判が再び話題となった」と強調した上で、こう続ける。「論争は試合終了のホイッスルで終わらなかった。試合終了後、審判の視点から試合の様子を映し出すレフェリーカメラが、バートンが両チームの数人の選手にあいさつし、次のラウンド進出を祝福する瞬間を捉えていた」。試合を終えたら審判と選手が労をねぎらってあいさつし合うのが慣例だが、その中でまさかの事態が起きた。

「映像には、中村敬斗選手がエルサルバドル人審判の近くを2度通過する様子も映っているが、両者の間に言葉のやり取りはなかった。バートン審判は他の選手たちにはあいさつを続けていたが、中村選手はその審判から同様のあいさつを受けることなく、そのまま歩き去ることになった」。バートン主審は近くに中村がいる場面が2度もありながら、あえて〝スルー〟したというのだ。

「この場面はすぐにソーシャルメディアで拡散され、多くのファンがこの出来事について臆測を始めた」とバートン主審の行動が物議を醸している。

 一連の騒動はしばらく尾を引きそうだ。