森保ジャパンの強さは、ピッチ上だけにあらず。数々のJクラブを率いた長谷川健太氏(60)が、その組織体制に太鼓判を押した。

 長谷川氏は27日、都内で開催された「岡崎慎司Dialogue w/Forum」に登壇し、清水エスパルス時代の教え子で元日本代表FWの岡崎氏とサッカー談義を交わした。北中米W杯を戦う日本代表の話が出ると、長谷川氏は森保一監督〝全権集中型〟ではないチームの体制に着目。「ある意味理にかなった、一番理想な形」と評価した。

「森保がそう言われているかは分からない」と前置きをした上で「今の監督はパワハラとかコンプラの問題があって難しい」と吐露。「勉強会とかをやると『監督はなるべく選手とグラウンド外で1対1で話すな』と言われる。もし話すなら第三者を入れるか、録音するか。そうじゃないと何かあった時に守りようがないらしい」とリアルな事情を明かした。その上で「もちろん森保はコーチ陣としっかり話をしているだろうし、コーチからも選手にアプローチすることができるのは現代的」と分析した。

G大阪監督時代、森保監督(左)率いるJ1広島とナビスコ杯決勝で激突している長谷川氏(2014年)
G大阪監督時代、森保監督(左)率いるJ1広島とナビスコ杯決勝で激突している長谷川氏(2014年)

 イベント後にはコーチやメンターの数が多いメリットにも言及した。「監督で一番難しいのは、出ていない選手をどうコントロールするか。出てる選手は〝監督のために、チームのために〟で頑張ってくれるが、出ていない選手にはストレスが溜まっている。スタッフなどがそういう選手にアプローチをしていると思うので、それで一体感が生まれているんじゃないかな」と考察する。

 こうした周囲のサポートにより「選手交代であったりとか、どうやって勝つかといった試合のマネジメントに集中できる」と語り「森保監督にとってはやりやすい環境だと思う」。森保ジャパンは盤石の体制で、決勝トーナメントに挑む。