サッカーの北中米W杯決勝トーナメント1回戦(29日=日本時間30日)日本戦(米国・ヒューストン)を前に、ブラジル代表として1994年米国W杯で優勝し、日本でもプレー経験のあるミューレル氏が森保ジャパンの〝弱点〟をズバリ指摘した。

 ブラジルメディア「セレソン・エスタダオ」は、決勝トーナメント1回戦に向けて日本通のレジェンドとしてミューレル氏を招いてW杯の展望番組を配信した。

 ミューレル氏は森保ジャパンについて、まずこう分析した。「今の日本には明確なアイデンティティーが確立されていて、長い間一緒にプレーしてきた。それが物事を容易にしている。戦術的に非常に組織されたチーム」と高く評価した。

 しかし、ブラジルとはまだ大きな差があると断言する。「彼らには個性がない。ブラジル人が豊富に持っているというあの創造性が日本にはないよね」と分析する。

J1柏でも活躍したミューレル氏(右=1995年)
J1柏でも活躍したミューレル氏(右=1995年)

 そして、日本の弱点を具体的に「彼らのGKは弱いと思う」と直言。GK鈴木彩艶(パルマ)は今大会堅守でチームに貢献しており、1次リーグ第3戦スウェーデン戦でもスーパーセーブを連発して日本の救世主となった。しかし、ミューレル氏の基準からすると、ブラジルの攻撃陣を食い止めるだけにクオリティーは備えていないとバッサリ切り捨てた。

 さらに日本のチーム全体としても「ヘディングも弱い。つまり、これらが日本の弱点だ」。森保ジャパンの守備陣は空中戦に弱く、そこが付け入る隙になると断言した。

 そうした点を踏まえてレジェンドは「ブラジル代表の個性の豊かさは、事実上比類のない、唯一無二のものだ。このW杯で優れた個性を発揮している数少ない代表チームの一つであり、それを生かさなければならない」とセレソンの躍進に自信を見せた。

 彩艶には王国相手にスーパーセーブ連発で、見返してほしいところだ。