フィギュアスケート女子で五輪3大会連続出場のルナ・ヘンドリックス(26=ベルギー)が、涙ながらに現役生活を振り返った。
2022年、23年世界選手権で表彰台に上がったヘンドリックスは、2025~26年シーズン限りで現役を引退すると表明した。長きにわたって氷上で活躍してきたスケーターの引退会見の様子をベルギー紙「HLN」が紹介。「ヘンドリックスが成し遂げたことは歴史的な偉業だ。ロシアのスポーツ学校のような施設がない環境の中で、兄でありコーチでもあるヨリックとともに世界へ駆け上がった」と報じた。
26年ミラノ・コルティナ五輪は満身創痍の状態でリンクに立った。引退会見では五輪に挑む過程を「死ぬかと思った」と振り返った上で「肉体的に限界を感じていた。3度目の五輪は常に究極の目標だった。そこで本当に楽しむことができ、自由に滑ることができた。22年間、この競技を愛しているからこそ、すべてを犠牲にしてきた」と神妙に語った。
3度の五輪出場、世界選手権でのメダルなど、数々の栄光を手にしてきた。日本のエースとしてけん引してきた坂本花織さんのライバルでもあったヘンドリックスは「すでに何度も涙を流した。とても美しい章を正式に閉じるのは、本当につらいことだ」と声を詰まらせつつも「自分が成し遂げたすべてのことをとても誇りに思っている。幼い頃の私には、こんなことは夢にも思えなかった」と自らを褒めたたえた。
ヘンドリックスは幼稚園教諭の資格を取得。現在は故郷で、夢のマイホーム建設に精力的に取り組んでいるが、アイスショーにも参加するという。「氷上は私の情熱であり、私を幸せにしてくれるの。今後もショーに出演するつもり」とにっこり。第二の人生もスケートとともにあり続ける。












