サッカー北中米W杯で、メキシコではアヒルのマーリンが大人気だ。ただのアヒルだったはずが、今や大統領自らが人気への便乗行為に警告を発する事態となっている。メキシコメディア「エル・ヘラルド」が先日、報じた。
マーリンはもともと、路上で飲み物を販売するカルラ・イベット・ゴメスさんのペット。白いアヒルにメキシコ代表のユニホームを着せていただけだった。
ところが、メキシコがグループリーグA組の初戦の相手・南アフリカを撃破すると、続く2戦目の韓国にも勝利し、多くの人々が街頭で祝賀に沸く中、マーリンが会場周辺を歩き回る姿がSNSで爆発的な人気を獲得。メキシコで巻き起こるW杯熱狂の象徴的存在となったのだ。
その人気はFIFAの耳にも届き、マーリンはメキシコ市のアンバサダーに就任。さらに、22日に行われたシェインバウム大統領の定例記者会見にも招待された。同大統領がマーリンをなでようとした際、マーリンがその手をクチバシで突っつこうとする場面が話題となった。
現地メディアが「W杯におけるメキシコ代表の非公式マスコット」と表現するほどの人気ぶりだ。
そんな中、ゴメスさんは22日、病気の長男ら家族の生活を支えるため、マーリンの名前を商標登録しようとメキシコ産業財産庁(IMPI)を訪れた。ところが、すでに第三者によって商標登録の出願が行われていたことが判明した。マーリンの人気に目を付け、便乗を狙う者がいたのだ。
調査の結果、IMPIには17日、マーリンをモチーフにしたブランド名や名称、さらにはロゴマークまで登録しようとする複数の出願が提出されていたことまで分かった。これに対し、シェインバウム大統領は23日の定例会見で「誰かがマーリンを商標として登録しようとしていた。なんという乱用でしょう」と批判。ゴメス一家の権利が守られるよう政府として支援する考えを示した。













