日本代表MF鎌田大地(29=クリスタルパレス)が、北中米W杯1次リーグF組第2戦チュニジア戦で2試合連続ゴールを決めた。この日は守備的MFから1列前の左シャドーでプレーし、自らに課した得点という仕事をまっとう。得点後に披露した“電話パフォーマンス”の裏には、所属クラブの盟友との約束があった。

 14日のオランダ戦でボールが頭をかすめる劇的同点弾が“鎌田の1ミリ”として話題となった中で、この日は前半4分にMF中村敬斗(スタッド・ランス)からの折り返しを、相手DFと競り合いながら押し込む先制点を決めた。

 日本人選手としてW杯2試合連続弾は、2002年日韓W杯の稲本潤一以来。鎌田は「オランダ戦はラッキーで1点を取ることができたけど、ラッキーだけのイメージで終わりたくなかったので、2点目が欲しかった。10番で出ることが決まったときに強く点を決めたいと思っていた」と2点目の意義を強調した。

 ゴール後には右手を耳元に近づけ、電話をかけるジェスチャーで喜びを爆発させた。直後、SNS上などでは左ヒザ負傷でモンテレイに同行しなかったMF久保建英(レアル・ソシエダード)や初戦直前に離脱したMF遠藤航(リバプール)へのメッセージとの見方もあったが、真意は違っていた。

 試合後に「チーム(クリスタルパレス)に(エディ)エンケティアという選手がいて(電話ジェスチャーは)彼のゴールパフォーマンス。今季、彼はケガが多くてプレミアで点を決めたらやってほしいと言われていたけど、点を決められなくて。W杯で点を決めたらやるよと言っていた中で、やれたのでよかった」と説明した。

 さらに自身のインスタグラムには「自分たちは日本代表。誇りを持って母国のためにプレーしている。約束は守ったよ、ブラザー」と英語でメッセージをつづった。クールなイメージとは裏腹に、仲間に対しては熱い思いを持つ男だ。

 ここまで中心選手として申し分ない働きを見せているが「自分たちはもっと日本の価値を上げていける。自分たちはそういうことを担っていかないといけない。自分たちが目指しているもの(W杯制覇)を取りにいけるようにしたい」と先を見据える。

 まだまだ満足できない男が、今後も森保ジャパンを引っ張っていきそうだ。