想定外の事態か。北中米W杯1次リーグF組第2戦(20日=日本時間21日、メキシコ・モンテレイ)で、日本はチュニジアと対戦する。勝ち点3を獲得すれば決勝トーナメント進出に大きく前進する重要な一戦となる中、元日本代表FW武田修宏氏(59=本紙評論家)が「鬼門」とされる第2戦の行方を占うとともに、決戦地入りした森保一監督から届いたメッセージを見て、W杯の過酷さを改めて感じたという。

 試合開催地のメキシコ・モンテレイに到着した森保監督からメッセージが届き「暑いです」「簡単な試合は一つもありません」などと書いてあった。気になるので調べると、モンテレイの日中気温は40度にも達していた。日本は暑さ対策でオランダ戦前に第2戦の試合開催地となるモンテレイで合宿を実施し、気温にも慣れていると思ったけど、想定外の暑さみたい。選手たちは、どこまで戦えるかな。

 対戦するチュニジアは初戦に続き2戦連続でモンテレイで試合を行うため、気温や環境には慣れている。しかも監督交代でチームが結束力を高める中、負ければ敗退という状況もあり〝背水の陣〟で臨んでくる。普段以上の力が出る可能性もあって、より警戒が必要となる。チュニジア相手なら「勝ち点3は確実」とのムードが世間には広がっているようだけど、第2戦は2002年日韓大会でロシアに勝利しただけで、それ以外の過去のW杯で未勝利の「鬼門」。そのデータも含めて森保監督のメッセージから、改めて苦戦は免れないと感じたね。

 日本を見ると、オランダ戦で2―2と引き分けたけど、追い付かれたのではなく、追い付いてのドローなのでチームの雰囲気も良くなっているはず。その違いはすごく大事。前向きに臨めるからね。先発メンバーは初戦と変わらないと思うけど、負傷した久保(建英=レアル・ソシエダード)の代わりは鈴木(唯人=フライブルク)かな。いずれにしても、守備の堅いチュニジアからゴールを奪うには、サイド攻撃が有効になるので中村(敬斗=スタッド・ランス)、堂安(律=Eフランクフルト)のパフォーマンスがカギになる。

 当初は第2戦の結果を「2―0か3―0」と予想していたけど、異常な暑さの中では、初戦以上に厳しい戦いとなるのは間違いない。森保監督は自分自身を律するため「簡単な試合はない」と普段から言い続けているけど、まったくその通り。特に「鬼門」と言われる難しさもある。だから勝敗予想も「1―0」に変更。上田(綺世=フェイエノールト)と小川(航基=NECナイメヘン)のヘディング力に期待したい。