日本代表の森保一監督(57)が、北中米W杯1次リーグF組第2戦のチュニジア戦(20日=同21日)に向けて現地で公式会見に臨んだ。勝ち点3を目指す上で厄介なのは、緊急登板となった相手の“イケオジ”エルベ・ルナール新監督(57)。この日も得意の演説で熱い言葉を投げかけた。戦術の引き出しが非常に多彩で読みづらい上に、同監督が指揮したチームに日本は苦戦した過去も。そのため森保監督は“警戒アラート”をマックスに引き上げた。
日本が過去に苦戦を強いられ“鬼門”となってきた重要な第2戦。勝ち点3を獲得すれば決勝トーナメント進出は確実となるが、相手のチュニジアは不気味だ。初戦でスウェーデンに1―5と敗れると荒療治を敢行。サブリ・ラムシ監督を電撃解任し、アフリカで多くの国を指揮してきたルナール監督を招聘した。
日本では“イケオジ”としても知られ、サウジアラビア代表を指揮した前回カタールW杯では、1次リーグ初戦で同大会優勝のアルゼンチンから大金星を挙げた。また、昨年3月に北中米W杯アジア最終予選で対戦した際には、5バックで守ってくる守備的戦術に大苦戦して、スコアレスドローに終わった。
そうした手腕に加えて今回は、指揮官交代によりチームのムードが一変する“解任ブースト”の発動も確実。こうした状況を踏まえ、森保監督は「監督が代わってチュニジアは非常にモチベーション高く、死に物狂いで1戦目の敗戦を取り返し、W杯のグループステージを突破するために戦ってくると思う」と厳しい表情。新監督の手腕にも「選手たちの良さを引き出し、熱いパッションが伝わるコミュニケーションを取っていると思うし、全く別チームと戦う覚悟をしたい」と警戒感を示した。
さらに、相手チームについては「個々の選手の能力は高い。試合を見てきた中では堅守速攻。本当に守備の堅いチームだと思う」と指摘。そんな堅守に磨きがかかっているのは間違いない。
それでも指揮官は「彼らが死に物狂いで戦ってくるメンタリティーを受け身にならずに、勝利するために相手よりもより強い気持ちをもって、前進をしていく気持ちの準備が必要になる」と相手の“圧”にも真っ向勝負で打ち砕くつもりだ。
一方、ルナール監督は決戦へ向け、チュニジア代表に合流後初めて代名詞の白シャツ姿で会見に登場した。自身の愛称「白シャツの魔術師」について問われると「魔術師という言葉を聞いたが、サッカーにおいて魔術師はいない。あるのは…仕事だけだ」ときっぱり。そして日本代表について「彼らの強さを分かっている。非常に結束力の強いチームで、高い集中力と規律を備えている」と評した。
だがチュニジアイレブンの士気の高さに自信を見せ「彼らは新たなスピリットに満ちあふれている」。国民に向けて「我々を応援して、信じてください。希望を捨てないで」と呼びかけた。最後には「明日、リベンジを果たしたい。このスピリットこそが、ピッチで力をくれる」と自信をみなぎらせていた。
今回の一戦はW杯通算1000試合目のメモリアルマッチとなる。森保監督は「非常に光栄な試合をできるのは幸せ。世界中の人に注目してもらえる。歴史にふさわしい試合を繰り広げたい」。
イケオジ魔術師を撃破で森保ジャパンの強さを世界に見せつける。













