J1浦和がプレシーズンマッチ(1日、埼スタ)でJ2大宮に2―2で引き分け、新監督と選手が手応えを語った。

 浦和は立ち上がりの前半11分に先制を許す。同14分、敵陣でボールを奪ったMF渡辺凌磨がそのまま同点ゴールをマークしたが、直後の15分に勝ち越しゴールを奪われ、1―2で前半を折り返した。

 後半は互いに決定機を生かしきれない展開が続く。迎えた同40分、PKのこぼれ球をFWオナイウ阿道が押し込み同点に。その後もゴールに迫ったが逆転はならず、白熱のさいたまダービーは同点のまま終わった。

 試合後、曺貴裁監督は「大宮のファイティングスピリットが最初からあって前半はタイトな試合になった。後半に関しては我々の方が足も動いて、相手のゴールに迫る場面も多かったし、交代選手も含めてポジティブな材料が多い試合だった」と振り返った。

 曺監督は6月に就任したばかり。今夏の浦和は退団選手が多く、27人という少ない選手編成でシーズンに挑むが「少ないなりに戦略やその他のことを考えていくしかないし、彼らの闘争本能に火がつかない戦術は意味がないと思う。『守るときは体を張って、チャンスだと思ったら相手より人数をかける』というのを柱に積み上げていきたい」と長い戦いを見据えた。

 この日の浦和は前線の選手も走って守備に戻ることを徹底。DF宮本優太は「バカ真面目に頑張れるのは今までの浦和には感じていないこと」とチームの変化を口にする。〝バカ真面目〟になれたきっかけはキャンプ中のミーティングだといい、「曺監督に『今まで浦和が積み上げてきたものは、ここ数年結果を出している鹿島には追いついていない。無駄ではないが、結果がついてこなかったから1回変わるべきだ』と話をしてもらって、みんなでチャンスだと思ってやれているのが、この状況につながっている」と明かした。

 さらに、宮本は「バカ真面目に守備に戻るだけではJ1で優勝争いするのは厳しい。でもやらないよりやって失敗した方がいい。次のステップに行ける段階には来ている」と現状を分析した。

 闘魂を注入され、泥くささを手にしたチームはここから進化していく。