大岩ジャパンのエースが日本に4大会ぶりの金メダルをもたらす。愛知・名古屋アジア大会のサッカー男子で、16日にU―21日本代表が1次リーグ初戦の香港戦(豊田ス)で出陣する。16年ぶりの優勝を狙う日本の中心として期待されるのがMF大関友翔(21=川崎)だ。今年1月のU―23アジアカップでは3得点で優勝に大きく貢献。単独インタビューで日の丸を背負う覚悟や大岩剛監督(54)への思い、クラブのレジェンドである中村憲剛ヘッドコーチ(45)との秘話などを熱く語った。

 ――アジア大会では憧れの憲剛氏がつけた背番号14で戦う

 大関 基本アンダーの代表は、協会が番号を選んで、発表の時に僕らも知る。自分から何番が良いとは言わないが、14番はすごくうれしい。

アジア大会金メダルへ導く大関友翔
アジア大会金メダルへ導く大関友翔

 ――今回の背番号は憲剛氏に報告したのか

 大関 憲剛さんから「ちょっと協会も意識してくれているのかな」と言われた。歴代の14番はクラブの顔として活躍した選手ばかりなので、フロンターレでは重みがある。今回はアンダーの代表で背負うが、フロンターレの選手として意識するところは多い。

 ――自身の強みは

 大関 やはり攻撃の部分。ターンやパスなど、点を取るために良いプレーをするのは自分の特長。特に相手の逆を取るプレーは自分の強みだ。

 ――憲剛氏から学んだ印象的なことは

 大関 憲剛さんが引退後、ユースの練習に来てくれた。パスを出す際に、味方がフリーではないと思った場面でも、憲剛さんから見たらフリーで「相手から0・5歩でも外れていたら、出し手としては刺して良い」と言われた。自分では結構相手から離れているのがフリーだと思っていたので、その言葉で価値観が変わった。

 ――アジア大会ではどのように貢献したいか

 大関 早生まれで呼ばれて一番年上だし、U―23アジアカップを経験しているのでリーダーシップを発揮したい。プレーでは点を取って、攻撃も守備も存在感を放てるように役割を全うしたい。

 ――一番のライバルは4連覇を狙う韓国だ

 大関 韓国は強いし、選手はみんな力があると思う。ここ最近は韓国に勝てていないので、大きなライバルになる。

 ――大岩監督の印象は

 大関 剛さんは結構堅いイメージがあると思うが、ミーティングや普段の話している様子も柔らかい感じはある。雰囲気を作るのも上手で、特に大会期間の短い中でチームを成熟させるのがすごいと思う。

 ――個人的には普段どんな言葉をかけられるか

 大関 U―23アジアカップでは自分が年上だったので「チームを引っ張ってほしい」と話はされた。「チームに良いものをもたらすためにプレーしてほしい」とも言われた。ペナルティーエリアなど、シュートを打てる場所に入っていくのは求められていると思う。

 ――アジア大会後に描くイメージは

 大関 2028年ロサンゼルス五輪も出場して活躍して、A代表に入っていきたい。大岩監督のA代表監督就任が決まっているので、自分にはチャンスが広がっていると思う。代表に呼ばれるにはクラブでの活躍も必須だと思うので、そこも目をそらさずにやっていきたい。

 ――改めてアジア大会に向けて意気込みを

 大関 アジアのトップを決める大会なので、もちろん日本が優勝しないといけないと思っている。何より、母国開催でできるのはすごくアドバンテージ。日本の期待を背負って優勝できるように頑張りたい。

 ☆おおぜき・ゆうと 2005年2月6日生まれ。神奈川県出身。4歳からFC多摩で競技を始め、23年に川崎U―18からトップに昇格。24年にJ3福島へ期限付き移籍し、25年に復帰した。U―17から世代別代表で中心選手として活躍。26年のU―23アジアカップでは大会3得点で優勝に貢献。25年東アジアE―1選手権でA代表デビューを果たす。今季は天皇杯2回戦で2ゴールをマーク。憧れはクラブのレジェンドである中村憲剛ヘッドコーチ。身長178センチ、67キロ。