スペイン1部レアル・マドリードが15日(日本時間16日)、敵地でエルチェに3―2で競り勝った試合で大きな波紋が広がっている。

 スペイン紙「マルカ」など各メディアによると、フランス代表FWキリアン・エムバぺ、同DFイブラヒム・コナテ、ブラジル代表FWビニシウスの3人は試合前にスペインの飛び地・セウタを支持する「私たちはセウチアン(セウタ出身者の意味)だ」とのメッセージが書かれたTシャツを着用する予定だった。しかし「コナテはシャツを手に持ち、エムバペとビニシウスはシャツを肩にかけていた」と指摘し、拒否したという。

 セウタをめぐっては7月末にモロッコから約5万人の難民が押し寄せて治安維持部隊が出動。強制送還するなどの大混乱となった。フランス紙「パリジャン」は「3人の選手はメッセージを隠そうとして非難されている。べディスのモロッコ代表FWアブデサマド・エザルズウリは同じTシャツを着て非難され、SNS上で祖国を裏切ったとして攻撃を受けた。代表追放を求める声も出ていた」と伝えた。

 Rマドリードは非難が殺到しているエムバペらの対応について「自治都市(セウタ)への支持表明を禁止する措置は取っていない」との声明を発表したほど。この騒動はスペインだけではなく欧州やアフリカ諸国にも波紋を広げ、大論争に発展しており、深刻な対立を生み出しかねない状況だ。