空前の黄金期到来へ――。球界最高の栄誉である米野球殿堂入り候補に、新たな日本選手の名前が取りざたされている。イチロー氏(52=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が初の快挙を達成し、唯一無二の二刀流で暴れ回るドジャース・大谷翔平投手(31)はすでに確実視。そして“第3の男”に大谷と同僚の山本由伸投手(27)が挙げられ、ロサンゼルスでそろって銅像化する可能性も出てきている。
イチロー氏はMLB通算3089安打、日米では4367安打を積み上げ、日本選手としてだけでなくアジア選手としても史上初めて殿堂入りを果たした。10日(日本時間11日)には本拠地シアトルのTモバイル・パークの正面入り口近くに銅像がお披露目され、イチロー氏の偉大な功績は後世まで語り継がれることになった。
イチロー氏に続いて殿堂入りするとみられている日本選手は大谷だ。まだまだ現役バリバリだが、前例のない投打二刀流で新たな道を切り開き、リーグMVPもすでに4度受賞。もはやMVPの枠に収まらず、米全国紙「USA TODAY」の看板記者、ボブ・ナイチンゲール氏が「MVPレースで毎年の唯一のドラマは誰が2位になるかということ」と“大谷翔平賞”の新設を提唱したこともあった。
そして、新たな候補とされたのがドジャースで3年目のシーズンを送る山本だ。米メディア「クラッチ・ポインツ」は「山本由伸がキャリアを終える頃には殿堂入りを果たしているかもしれない」と報じている。
確かに、山本は瞬く間に名門球団のエースに駆け上がったが、メジャーでのキャリアは決して長くない。15日(同16日)まででシーズン通算は21勝だ。それでも名前を挙げられたのは年間を通じた抜群の安定感や、昨年のワールドシリーズ(WS)で多くのファンの記憶に刻まれた伝説的な「中0日救援登板」を含めたポストシーズン(PS)での強さだという。
同メディアは「27歳の彼はドジャースの黄金時代の要となってきた」とし「レギュラーシーズンの成績もクーパーズタウンの道へ導くような、長く活躍し続ける可能性を示している」と称賛。過去2年間のPSでも計10試合、56イニングに登板して防御率2・25、昨年は5勝1敗、同1・45と驚異的な成績を残してきた。
そして、WSのMVPにも輝き「現代野球における投手の起用法を考えれば、ファンがこれほどの活躍を目にすることは二度とないかもしれない。山本の不屈の精神、その勇敢さは現在のドジャースの快進撃を語る上で、彼の名前を真っ先に挙げずにはいられない」と賛辞が止まらなかった。
今季は獲得すれば日本選手初となるサイ・ヤング賞の候補にも名を連ねるが、投手の最高の栄誉も飛び越えて殿堂入りが語られること自体が異例だ。まだ先のことになるものの、ドジャー・スタジアムには殿堂入りした伝説のジャッキー・ロビンソン(故人)や名投手だったサンディ・コーファックス氏(90)の銅像もあるだけに、大谷と並んで山本のブロンズ像が建てられる日も訪れるかもしれない。












