トランプ米大統領が4日、ホルムズ海峡が48時間以内に開放されなければ「地獄が降り注ぐことになる」とイランを威嚇した。期限は、米国東部時間6日午後8時(日本時間7日午前9時)だ。一体、何が起きるというのか。

 トランプ氏は自身のSNSトゥルース・ソーシャルに「私がイランに対し、『10日以内に合意するか、ホルムズ海峡を開放せよ』と言ったのを覚えているだろう。時間は残りわずかだ。48時間以内に、さもなければ彼らに地獄が降り注ぐことになる」と投稿した。

 トランプ氏はこれまで、イランのエネルギー、石油インフラを爆撃すると脅していたので、「地獄が降り注ぐ」とは、そのことだろうか。

 これに対し、イランの中央軍司令部のアリ・アブドラヒ・アリアバディ将軍は「無力で神経質でバランスを欠いた愚かな行為だ」と批判。またイラン国軍およびイスラム革命防衛隊の最高作戦司令部「ハタム・アル=アンビヤ中央司令部」の声明で、「地獄の門が開かれる」と、トランプの言い回しをなぞって反発した。

 間接的な交渉は、パキスタン軍トップのアシム・ムニール陸軍参謀長が仲介し、米国のバンス副大統領と、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長が行っている。ホルムズ海峡の開放と引き換えに停戦合意を目指してきた。期限までに何らかの成果が得られるかは不透明だ。

 米国事情通は「米軍の戦闘機F―15Eストライクイーグルが3日、イランに撃墜されたものの、今回の戦闘でついに戦闘機を投入したことになります。ミサイルとドローンによる攻撃から、次の段階に進んだということです。トランプ氏はSNSとメディアを使った脅しを繰り返し、これまではブラフっぽかったですが、期限までに交渉が合意しなかった瞬間、本当にやるということの証拠が戦闘機の投入です」と語る。

〝地獄が降り注ぐ〟とはどのようなことか。「防空システム、軍事拠点への同時攻撃も行った上、イランの石油輸出の90%を占めるカーグ島を中心に石油積出施設、貯蔵タンク、パイプライン結節点を破壊し、イランの国家収入を止めることが、〝地獄が降り注ぐ〟ということでしょう」(同)

 原油価格高騰など、世界市場にも影響が出ることは間違いないだろう。「トランプ氏の瀬戸際交渉戦術です。イランに最大圧力をかけ、譲歩させるための〝賭け〟でしょう。トランプ氏の理想は、イランが譲歩して、ホルムズ海峡を開放することでしょうが、その可能性は低いとみられています」と同事情通。

 実際、イスラエルメディア「ワラ」は5日、「イスラエルでは、エネルギー施設への攻撃についても米国のゴーサインを待っているとみられ、これは戦争のクライマックスとなり得る」と報じている。

 日本のSNSでは「どうせTACOるんだろ」と、トランプ氏は実行しないと推測する意見が多いが、果たしてどうなるか。