ニキビとは毛穴に炎症が起こっている状態だ。ニキビを作らない、悪化させないために、日常の中で気をつけたいポイントについて、皮膚科専門医の野田真史先生に話を聞いた。
――ニキビができやすかったり、悪化しやすかったりする生活習慣はありますか
野田医師(以下、野田)寝不足や不規則な生活習慣は肌の健康を守る上で避けたい行為です。食生活では、高カロリーのものや糖質の多いもの、加工食品、乳製品の過剰摂取なども影響が指摘されています。また、良かれと思って行っているスキンケアがニキビにつながるケースもありますよ。
――お肌を整えるためにやっているのに!?
野田 塗り過ぎて毛穴が詰まったり、スキンケアの成分が合わず、皮脂が増えたりするんです。ニキビが最近できやすいと感じたら、スキンケアをシンプルにしてみたり、アイテムの成分を見直したりしましょう。ほか、化粧品がきちんと落とせていないまま眠るという行為もNGです。
――逆に、ニキビ対策のために良いといわれる成分はありますか
野田 レチノールやアゼライン酸などがあります。ただし、人によって合う・合わないがあるので、様子を見ながら取り入れましょう。
――マスクでニキビが増える気がするのはなぜでしょう
野田 主な理由としては、肌に触れるマスクの刺激で、炎症が起こるからです。肌への刺激は、できる限り避けてほしいですね。顔を触る癖やスキンケアの際にごしごしと触るのも控えた方がいい。特に男性はひげ剃りによる刺激が肌トラブルにつながるケースもあり、小さな傷でニキビが悪化することもありますよ。
――ニキビはつい潰したくなるんですが…
野田 自分で潰すのはおすすめできないですね。膿が出ても炎症自体が治まっていなければ、再び腫れて長引くことが多い。繰り返し潰すことで、赤みや色素沈着、毛穴のへこみなど、いわゆるニキビ痕になるリスクも高まります。
――ニキビ痕はなかなか治らないイメージです
野田 ニキビが2~3日で治った場合は痕になりにくいですが、数か月も継続した場合は、へこみや赤みが残る可能性が高くなる。そのため、何十年もニキビ痕が消えないなんてケースもあります。ニキビ痕になってしまった場合は塗り薬などでの治療が難しく、レーザーなど自費での治療が必要になることもあります。触らない・潰さない・こすらないこと、そして早めに皮膚科へ相談することが、将来の肌を守る近道です。
☆のだ・しんじ 東京大学大学院医学系研究科卒業(医学博士)。皮膚科専門医。米ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年からニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究。16年東京大学医学部附属病院皮膚科助教。18年7月1日、池袋駅前のだ皮膚科を開業。











