ニキビは思春期の悩みという印象も強いかもしれないが、実際は大人になっても悩んでいる人は少なくない。一体ニキビとは肌で何が起こっているのか、皮膚科専門医の野田真史先生に話を聞いた。
――ニキビ(尋常性ざ瘡)とは、具体的にどんな病気ですか
野田医師(以下、野田)毛穴に炎症が起こる疾患です。原因は主に4つ。皮脂の過剰分泌、毛穴に詰まりが起こること、P.アクネ菌の増殖、そして男性ホルモンの影響です。男性ホルモンは皮脂を増加させるからですね。
――ということは、皮脂が出やすい体質だとニキビはできやすいわけですね
野田 そうですね。ただ、4つの原因のうち、どれか1つだけでニキビが発生するというわけではなく、複合的に重なり、毛穴に炎症が起きることで、ニキビが発生します。
――どのような症状が出ますか
野田 ニキビは毛穴の炎症なので、毛穴に合わせて、まずはポツポツと小さく出現します。初期の段階では「白ニキビ」と呼ばれる状態で、白い点のように見えます。しかし、必要以上に触れたり潰したりすると、赤くなったり、膿を持って黄色くなったりします。その後さらに炎症が進むと、しこりのように硬く盛り上がることもあります。
――「炎症が進む」というのは悪化した状態ということですよね
野田 その通りです。ニキビの悪化というと主に2通り。1つはひとつひとつのニキビの炎症がひどくなり、ニキビが大きくなること。もう1つは、ニキビの数が増えることです。ニキビ発生後、適切なケアや治療を行わないままだと、肌はニキビのできやすい状態のままです。そのため、あごやフェースライン、額などを中心に次々と増えていきます。ちなみに、細菌がニキビの原因のひとつですが、肌の上を飛んで広がっていくということはありません。
――ニキビができたら皮膚科にすぐ相談した方が良さそうですね!
野田 軽いニキビであれば自然に治ることもありますが、早く治したい、悪化させたくないという場合は、早めに医療機関を受診した方がいいでしょう。治療の中心は塗り薬です。炎症を抑えながら毛穴の詰まりを改善する効果がある薬などを使いながら、改善を目指します。最低でも2週間は継続し、改善後も薬が余っているのであれば、予防的に使い続けることで、次のニキビの発生を防ぐことが期待できます。ほか、重症の場合は飲み薬の抗生剤が処方されるケースもありますよ。
☆のだ・しんじ 東京大学大学院医学系研究科卒業(医学博士)。皮膚科専門医。米ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年からニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究。16年東京大学医学部附属病院皮膚科助教。18年7月1日、池袋駅前のだ皮膚科を開業。











