第98回選抜高校野球大会の第7日(25日)第1試合で、智弁学園(奈良)が延長10回タイブレークの末、神村学園(鹿児島)に2―1で逆転勝利。8強入りを果たした。

 先発の杉本真滉投手(3年)が見事なピッチングを披露した。10回143球を投げ4安打1失点で完投。1回戦で優勝候補の横浜(神奈川)を完封した神村の先発・龍頭(3年)との息詰まる投手戦を制した。

 エース左腕の雄たけびが響き渡った。延長10回に智弁学園が太田(3年)の犠飛で勝ち越し。その裏、一死二、三塁一打サヨナラのピンチを迎えるも今井(3年)を139キロ直球で二ゴロ、最後は田中(3年)をスライダーで左飛に打ち取り、リードを守り切った。

 杉本は「自分が立ち上がりで1点取られてしまった」と反省しつつ「野手がコツコツ点を取ってくれたので、そこは自分が守り抜かないといけないと思って必死に投げました」と気合のピッチングで神村学園を2回以降2安打に抑えた。「もう勝つことしか考えていなかった。絶対に負けたくないという気持ちが前面に出た」という言葉どおり気持ちで死闘を制した。

「自分だけでは勝てないので、チーム一丸となってひとつの勝利に向けて頑張りたいと思います」。2試合連続で1人でマウンドを守り切ったエース左腕は次を見据えた。