筆者はこの連載で今までにもコンゴ付近のUMAを紹介してきた。「モケーレ・ムベンベ」「ムビエル・ムビエル・ムビエル」「チバ・フーフィー」など、いずれも巨大な生物であった。そこで今回紹介するのは巨大な亀「ンデンデキ」だ。
このンデンデキはコンゴ共和国の最北部、リクアラ地方の沼や川で何度も目撃されている。リクアラ地方は南部を赤道が通り、1年のうち5か月が乾季、7か月が雨季となる地だ。日本に住んでいる我々には想像もできないほどの大自然で形成されたこの地方で、まだ見ぬ生物を発見する可能性は決して低くないだろう。
巨大亀とは言うものの形状が似ているだけであって、まだハッキリしていない。背中に大きな甲羅を持つ爬虫類のような生物ということだ。甲羅だけで直径が4〜5メートル、全長ともなると大きなもので8メートルもあるとの噂だ。実在するのならば背中に人間を複数人乗せて移動することも可能だろう。
甲羅はヌメヌメと光っていて、ある程度の弾力を持つ軟らかいものだという。
この甲羅が軟らかいという性質から考えると亀というより、より詳しく表すならばスッポンの一種なのかもしれない。もちろん、スッポンは亀の一種なのだが、亀の甲羅が背骨でできていて硬いのに対し、スッポンの甲羅は皮膚が変化したものという点で大きく違う。亀の生態として危険から身を守るために甲羅に隠れるというのがあるが、スッポンの場合はこれがあまり意味をなさない。甲羅の裏に2センチほどのコラーゲンがあるからスープとして調理され、食用の動物として愛されてきたのだ。
スッポンはそのような性質を持つので水中での暮らしに適していること、普通の亀と比べて足が速いことなどがあり、ンデンデキはいまだにきちんと確認されていない生物なのかもしれない。今のところ確認されている最大級のスッポンは1・5メートルほどの大きさなので、これより少し大きいものが存在し、話が伝わる中で尾ヒレがついて大きくなっていった可能性はある。ただ、現在、スッポンはアフリカ大陸には生息してないのだ。
主食は沼に生息する魚と言われるように肉食だが、その性格はおとなしく、人を襲ったりしないそうだ。一方で原住民たちも川や沼の「主」として畏怖していたのか、食用として捕獲されたというようなこともなかったらしい。
大きな亀といえば白亜紀には「アーケロン」が存在し、これは甲羅の直径が2メートル、全長4メートル、体重が2トンあり、確認されている中では最大のウミガメである。こういった古代の生物が生存している可能性も捨てきれない。
雄大な自然の多いコンゴではUMAの目撃が多く、興味がそそられるところだが、難民の流入やコレラの発生など危険も多いため調査も簡単にはいかないようだ。












