〝世界標準〟か独自路線か――。第6回WBCでド派手な打ち合いが繰り広げられ「ボール論争」が盛り上がりつつある。
今大会では15日(日本時間16日)の準決勝で米国代表に敗れたドミニカ共和国が計15本塁打を放ち、最多記録を更新。代表チームの実力差、各打者のパワーアップなど要因は絞れないが、花火大会の様相を呈している一因に公式球も挙げられている。
WBC球として使用されているMLB球は飛距離が出やすく、NPB球は近年の〝投高打低〟の傾向も相まって飛びにくいといわれる。
そうした状況下、現役の投手はどう感じているのか。今春の阪神キャンプでWBC球での練習にも取り組んだ才木浩人投手(27)は「自分は代表に選ばれてないので…」と前置きし「別にボールは変えなくてもいいんじゃないかなと思います。その基準に合わせてやる必要はないと思うし、日本は日本でいいと思うものをやれればと思うので」と率直な思いを口にした。
一方、今回のWBCで「全体的に見ても、やっぱり点の取り合いじゃないですか。ああいう試合は見ていてすごく面白いなと思うんです」とも。投手側には決して楽な環境ではないが、野球の根本である「点取りゲーム」の魅力を再確認したという。
「常に1―0の試合とか、見ている側からしたらおもんないかなと思うんで。やっている側からしたら、ゼロでいけるし最少点で勝てるから全然いいんですけど。もっと取って取られて、チャンスでホームラン打って逆転して、また逆転されて…みたいな展開の方が楽しいなと」
また、投手が抑えて当然となる状況にもどこか物足りなさもあるといい「何か微妙やなって。やっぱり打てる状況の中で抑えるからこそ『このピッチャーすごいな』ってなると思うんで」とも話した。
この日の準決勝では、米国代表で昨季サイ・ヤング賞に輝いたスキーンズ(パイレーツ)が5回途中まで1失点の力投。才木は「ああいう打たれそうな雰囲気の中でも抑えるとか、そういうのがやっぱり面白いと思うんです」とうなずいた。
さまざまな考えを巡らせながら最優秀防御率のタイトルを獲得したエースは今季も腕を振る。













