ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで金メダルを獲得した〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=木下グループ)組に対して、ロシアの同種目で絶対王者として君臨するドミトリー・コズロフスキーが批判を展開して話題になっている。

 コズロフスキーはアレクサンドラ・ボイコワと〝ボイコズ〟ペアを組み、昨年12月のロシア選手権に続いて8日のロシアグランプリファイナルでも優勝。ロシアは国際大会から出場禁止となっているが、ミラノ・コルティナ五輪に出場さえしていれば金メダル確実と同国内ではみられている。

 そうした中、ロシアメディア「スポーツ」は「フリースケーティングで世界新記録を出して日本代表がオリンピックで優勝したが、それがドミトリー・コズロフスキーの怒りを買った」と指摘。りくりゅうが五輪でたたき出した得点が高すぎると憤慨しているという。

 同メディアによると、コズロフスキーはりくりゅうが世界歴代最高得点をマークしたフリーについてこう解説している。まず「投げ技を繰り出してはいるが、なぜこの投げ技をもう少し長く持続できないのか理解できない」と切り出すと、さらにこう続ける。

「もう一つ指摘したいのは、これは非常に重要なことだが、リフトが非常に単純だということだ。すべてのトランジション、流れ、そして全体的なスケーティングの面で、非常に単純なプログラムだ。私たちがコーチや振付師、審査員、連盟との準備の一環としてトレーニングキャンプでこのことについて話し合うたびに、みんながいつもこう言う。『皆さん、高得点を取るためには、トランジションの点で非常に複雑なプログラムを滑る必要があります』」。りくりゅうの代名詞であるリフトは、ボイコズが鍛え上げてきたような複雑な技術がなく、単純すぎて高得点には値しないとズバリ指摘する。

 また「パートナーを見ると、全くラインが引けていない。私たちはカップルとして評価する。ペアスケートでは、それぞれのスケート技術は良くても、パートナーとしてのラインが全く見えない」と厳しく評価する。

 こうした点を踏まえて、158・13点という世界歴代最高得点について「いやいや、もちろんこれはやりすぎだ。フリープログラムで158点は、このペアにとっては全くもって高すぎる。彼らは絶対にそんなスコアを目指して滑っていない」と得点な高さが異常すぎると批判した。

 そしてこう結論付ける。「それは審判の全く軽率な判定だ。彼らにそんな点数をつけるのは、これから氷上に立つ選手たちに対して、全くもって不謹慎で無神経だ。一体何が起こっているんだ?」と審判による不正な採点だと追及した。

 ロシアの絶対王者から見ると、りくりゅうのレベルは低いとの見立てだが、現在のフィギュアスケート界の潮流とは認識が解離している部分もあるのかもしれない。