【イタリア・ミラノ16日(日本時間17日)発】ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアフリーは〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=ともに木下グループ)が世界歴代最高の158・13点、合計231・24点で金メダルを獲得した。ショートプログラム(SP)5位からの大逆転劇は、三浦の〝お姉さん〟ぶりが大いに生きた。

 SPを終えた木原のメンタルはどん底だった。「昨日の夜も悔しくて寝れなくて、睡眠の質が良くない状態で、夕方の練習の時、リンクに来てもアップからなぜか涙が止まらない状態。よくわからない気持ち、経験したことない感じだった」。表彰台に向けて暗雲が垂れ込めていたが、三浦がハッパをかけた。

「まだ終わってない。やっぱり積み重ねてきたことがあるから絶対できる。龍一くんのために滑るね」

 三浦の思いを聞いた木原は「僕も璃来のために、お互いがお互いのために滑ろう」と気持ちを奮い立たせた。

 試合前の木原は普段しないという昼寝を取り入れた。「睡眠の質が非常に良くなかった。8時間確保したけど、寝てるけど寝てない状態だった。リンク入っても体が動いてない、寝てないと気持ちの余裕もなくなってくる」。三浦の言葉だけでなく、体を休めたことでメンタル面も上向いた。

世界最高と言われる〝りくりゅう〟のリフト技(ロイター)
世界最高と言われる〝りくりゅう〟のリフト技(ロイター)

 取材エリアでは久しぶりにジュースを解禁。笑顔でコーラを飲んだ。木原は「ずっとジュース飲んでいなかった」と声を弾ませた。普段は木原が三浦を引っ張ることが多いものの、この日は三浦が木原をサポート。お互いが支え合い、勝ち取った金メダルだった。