〝NYの食い逃げディーバ〟が精神鑑定後に起訴取り下げとなった。米紙ニューヨーク・ポストが9日、報じた。
ニューヨークの高級レストランで「インフルエンサーとして店を紹介するのでタダにして」と、無銭飲食を繰り返していたペイ・チャン被告(34)について、ブルックリン刑事裁判所は先日、裁判を受ける精神状態にないと判断し、裁判官は刑事訴追を取り下げた。
罪状が取り下げられたことで、リッカーズ島刑務所から別の州立精神病院へ移送され、精神治療を受ける予定だと、ブルックリン地区検事局が明らかにした。
チャン被告は、毛皮や高級ブランドのルイ・ヴィトンやエルメスのアクセサリーで着飾った自身の写真をSNSに投稿していた人物だ。
検察によれば、彼女は自分の〝宣伝力〟を見返りにするという名目で、複数の高級レストランで料金を支払わず、サービス窃盗(無銭飲食)の罪で起訴されていた。
警察によると、チャン被告は少なくとも10回、食い逃げ騒動で通報されていたという。
国選弁護人ヘンリー・フィリップ・デシャラス氏はニューヨーク・ポスト紙に対し、「チャン被告は『自分は店を助けている』と本気で信じていたが、現実認識ができていなかった。彼女がレストランに行くと、店側は席を用意し、食事をさせていた。見た目には普通の状況に見えました。しかし実際には、彼女はどんどん悪い方向に進んでいたのです。今後その問題がきちんと対処されることを願っています」と説明した。
デシャラス氏によると、チャン被告は犯行当時、あるAIサービスとやり取りをしていたという。そのAIがチャン被告の「自分はインフルエンサーとして宣伝価値がある」という思い込みを〝後押しする〟ような内容を返していたという。
「彼女は途中で引き返すことができなかった」とデシャラス氏は話している。












