ニューヨークの高級レストランで無銭飲食を繰り返し、拘置所に収監中の〝食い逃げディーバ〟ことペイ・チャン被告(34)が、ブルックリン・ウィリアムズバーグの高級アパートから立ち退き処分を受けた。米紙ニューヨーク・ポストが2日、報じた。

 市の執行官ロバート・レンズーリ氏は2日、家主で元ニューヨーク州知事のエリオット・スピッツァー氏によって追い出されたチャン被告のアパートの鍵を交換した。

 レンズーリ氏は「アパートは空でした。若い女性はいませんでした。立ち退きは完了です」と語った。

 チャン被告はこの1か月、グルメ系インフルエンサーを装い、高級レストランを訪れ、数百ドル分の料理を注文し、「インフルエンサーとして店を宣伝するので無料にして」と〝食い逃げ〟を繰り返した。少なくとも10回逮捕されたことが分かっている。

 逮捕されても軽微な犯罪だとして、すぐに釈放されることを繰り返していたが「サービス窃盗(代金未払い)」の罪で起訴された。裁判官が保釈金4500ドルを設定して、チャン被告はライカーズ島の拘置所に送られ、精神鑑定も命じられた。

 裁判資料によると、チャン被告はアパートの家賃を約4万ドルも滞納していた。レンズーリ氏によると、家具、衣類、寝具など所有物はまだ室内に残されていたという。家主は、それらを処分する前に30日間保管する義務がある。

 レンズーリ氏は「一般的なルールでは、家主はその持ち物を処分できますが、このケースでは何かする前に弁護士と相談するでしょう」と述べた。