元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が7日、毎日放送「せやねん!」に出演。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が日本にもたらす影響についてコメントした。

 アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃が激化する中、ペルシャ湾とオマーン湾の間をつなぐホルムズ海峡が事実上の封鎖状態となり、原油価格の上昇が避けられない情勢だ。

 橋下氏はこれから起こるであろうさらなる物価高対策には政治の力が必要とし、「僕は自民党と維新の政権に一番心配しているのは、彼らは中国に対してはすごい勇ましいことを言うし、なんか譲歩することで批判されるのを嫌がるから、今回もイランを批判して、アメリカについていくわけですよ」と指摘。

 続けて「イランはどう言っているかというと、アメリカとヨーロッパ、その支援国の船は止めると。で、中国とロシアの船は通すみたいなんですけど、ここでね、政治がしたたかにずる賢く、やっぱアメリカに対しても批判するところは批判して、でもアメリカを支えるところは支えながら、イランともうまく話をして、石油を引っ張るとか(してほしい)」と訴えた。

 現状では日本は一切米国を批判しておらず「完全にイランから見れば、アメリカの支援国、同志国って見られてしまう。そこはだから、口八丁手八丁でもいろいろやるのが外交だからね。『うまいことやってよ、自民と維新』と、僕は思いますけどね。威勢のいいことばっかり言うんじゃなくて」と提言した。

 進行役の山中真アナから「トランプさんにそういう態度を示した時に、また日本にいじわるしないかっていう心配はどうですか?」と尋ねられると、橋下氏は「だってヨーロッパなんていうのは、中東、特にパレスチナに二枚舌、三枚舌やったわけですよ。トランプさんの面前ではうまいこと言っといて、で、イランとは『アメリカのこれ悪いとこは悪いですよね』って言いながらとかね。だからそういうことを言うと、すぐに『あいつはもう譲歩する政治家だ』とか、『腰が定まってない』って言うんだけど、政治ってそんなもんでしょ?」と持論を展開した。

 さらに経済の面以外にも「アメリカはホルムズ海峡の船を護衛すると言ってるんですよ。で、もし、アメリカに『日本も一緒になって守ってくれ』と言われたらどうするかですよ」と指摘し、「高市さんが先日危機事態っていう話が出て、『台湾が攻められた時に日本はアメリカと一緒にやります』って威勢よく言ったんですよ。じゃあホルムズ海峡で求められたら、日本どうすんの?っていうこと。そんなだから威勢のいいことなんていうのは言うのはダメなの!」と声を大にした。

 その上で「台湾有事の時は中国に対しては威勢よく言ったわけだから。だから誰に対しても同じスタンスでやるのが、信頼が置かれる国だと思うんですよ。中国に対して厳しく言って、アメリカに対してはヘコヘコだなんて、一番信頼されないから」と私見を述べ、「アメリカにも言えないんだったら、中国に対してもある程度そこそこに、威勢よく言わずにね、口だけ番長ならずに…って言うと、もうこの瞬間に『橋下は中国の報道官だ』なんてネットで(言われる)」と苦笑した。