衆院選後初となる衆院予算委員会が27日に開催。野党のスキャンダル追及は影を潜め、政策論争を強めた。

 高市早苗首相をめぐっては3万円相当のカタログギフトを自民党議員315人に配布した問題が報じられていた。しかし、中道改革連合の小川淳也代表は質疑のメインにはしなかった。

 それどころか自身も立憲民主党の政調会長時代に高市氏から「奈良のおしょう油の小瓶」をギフトとしてもらったと告白。

「おいしかったですよ。何百円でしょうか。もっと高いんですか。1000円はしたそうですか」と、高市氏から価格に訂正が入って言い直した場面では笑いも起きた。小川氏は地元の讃岐うどんをお返しとした渡したという。

 高市氏は「違法ではない」と強調し、衆院選後に多くの議員から夕食会などの要請があったが、「私はご承知の通り、メシ会苦手な女です。何らかのお気持ちは示したいというなかでギリギリの判断でした。結婚式のご祝儀を参考にしました」と説明した。

 スキャンダル追及が影を潜めたのは「野党は批判ばかり」というイメージを懸念したためだ。中道の泉健太元立憲代表は「執行部も国対も予算理事も、貴重な質疑時間を政敵のイメージダウンに使うなら、それは逆効果。国民は見抜いてます。幻滅を招きたくないなら、国家国民のための政策課題の議論を!」(26日のX)と政策論争を優先すべしと訴えていた。

 野党には疑心暗鬼も広がっている。永田町関係者は「カタログギフトは衆院選で当選した315人の自民党議員に配布されています。これだけの数を配れば配布したことが漏れると高市氏は分かっていたはず。それだけに野党に委員会で批判させるために漏れるの前提でわざと配ったのではないかという見方もあります」と指摘した。

 うっかり野党がカタログギフト追及に時間を使い過ぎたら「予算の話しろ!」などとバッシングは避けられなかっただろう。予算委員会でのスキャンダル追及は少なくなりそうだ。