アマチュアボクシングで9冠を達成するなど49戦全勝(33KO・RSC)の戦績を残した藤木勇我(18=興国高)のプロ転向と大橋ジム入りの発表会見が27日、横浜市内で開かれた。同ジムの大橋秀行会長は藤木に対し、自身のキャッチフレーズ「150年に1人の天才」を上回る「151年」に1人の逸材と呼んで期待した。

 4階級を制覇したスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥を輩出した大橋会長は「史上最高の逸材」と、藤木を極めて高く評価。世界的に層が厚い中量級での活躍を期待し「必ず世界チャンピオンにします」と誓った。

 史上最高となると井上さえも上回るのか。それを大橋会長に問うと、若干迷いながら「(プロ入り前から)井上は強かったから、ちょっと違うかな」と、モンスターとは異質の強さであると説明した。

 大橋会長もアマチュアエリートから鳴り物入りでプロ入りし「150年に1人の天才」と呼ばれた。「100年に1人の天才」と呼ばれた元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高を上回るという意味で、所属のヨネクラジムの米倉健司会長が命名したもので「俺も〝なんで200年じゃなかったんだろう?〟って。米倉会長の遠慮したところ。150年って、それが好きなんですよ」と笑顔で当時を振り返った。

 そして、藤木に対しては自身を上回る「151年」に1人と呼んだ。ちなみに、現代ボクシングの基礎となったクインズベリールールが成立したのは1867年であり、大橋会長がプロデビューした1985年から200年前どころか150年前にも成立していない。だが、今年から151年前ならば同ルール成立後の1875年であり、藤木の場合は歴史のつじつまが合う。

 藤木自身は「プロで1戦もやっていないので」などと謙虚な姿勢ながらも「必ず世界チャンピオンになって、井上尚弥さんのように強くなりたい」と目標を掲げた。また、大橋会長は多くの大会を制覇したことで、藤木のノックネームを「ザ・キング」と命名。藤木自身も「めちゃくちゃ気に入っているんですけど、プロでも早くチャンピオンにならないとダメだと思っています」と歓迎している。

 異名にたがわぬ結果を出すことはできるか。