ミラノ・コルティナ五輪アルペンスキー男子回転(16日)で金メダルを逃したノルウェー選手の〝失踪劇〟が、思わぬ騒動に発展している。
アトレリー・マグラス(ノルウェー)は1回目でトップに立ち、金メダルに〝王手〟をかけた。しかし、2回目の滑走でポール(旋門)をまたぐミスで失格となりコースアウト。マグラスはストックを放り投げて両足のスキー板を取り外すと、コース脇のフェンスの網をくぐり抜けて雪山へ向かって歩き出す行動に出た。その後に雪の上にあおむけになると、ゴーグルを外して天を見上げた。
地元ノルウェーなどのメディアによると、マグラスは今大会の開会式の日に祖父を亡くしており、その悲しみを胸に出場。V逸と失格後に見せた行動を悲劇的に伝えている。
一方で、同種目で優勝したロイク・メイヤール(スイス)のコーチが見せた行動が、新たな波紋を広げている。コースアウトしたマグラスの目の前で、スイスチームのコーチであるフランス人のティエリー・メイネ氏が両腕を高々と上げてガッツポーズをした場面が物議を醸しているのだ。
フランス紙「パリジャン」(電子版)は「フェアプレーの欠如…回転競技でマグラスが失敗した後、スイスのコーチが喜びを爆発させたことをノルウェーが批判」と題する記事を掲載。ノルウェーチームのミハエル・ロッテンシュタイナー監督が「フェアプレーが欠如している。私は彼らにそう伝えた」「スポーツマンシップに反する」などと批判を展開したことを伝えた。
一方で、メイネ氏は「私は冷静で良心にくもりはなく、謝罪することは何もありません」「アトレリー(マグラス)の敗北を祝ったのではなく、自分の選手のタイトルを祝ったのです」と批判に反論。さらに「選手のミスで飛び上がって喜ぶなんて、絶対にしません」「この仕事を45年もやっていますが、そんなことは考えもしませんでした」と主張しているが…。果たして、どちらの言い分が正しいのか。












