銀メダルも大ジャンプも幻と消えた――。ミラノ・コルティナ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子スーパー団体が16日(日本時間17日)に行われ、日本の二階堂蓮(24=日本ビール)と小林陵侑(29=チームROY)は6位に終わった。2人が3回ずつ飛ぶ同種目は、降雪の影響で競技途中に打ち切り。二階堂の3回目のビッグジャンプも〝帳消し〟となり、日本チームからは不満の声が上がった。
これまで各国4選手で実施されてきた五輪の男子団体は、今大会から2人が3回ずつ飛ぶスーパー団体に変更された。日本は1番手に二階堂、2番手に小林の〝Wエース〟を投入。盤石の布陣で臨んだが、2回目を終えた時点で6位と出遅れた。
そして迎えた最後の飛躍。二階堂が3回目の全選手最長となる138・5メートルのビッグジャンプを見せ、チームを暫定2位に押し上げた。ところが、ここから降雪が強まり、断続的に試合が中断する事態となる。
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は降雪で滑走スピードが落ちていることや、風向きが変わりジャンパーが同条件で飛躍できないと判断。最終的に試合は打ち切りとなった。結局3回目の飛躍は無効となり、2回目までの成績で最終順位が確定。銀メダルは〝幻〟となった。
3回目を飛べなかった小林は「悔しいっすよ、やっぱ飛びたかった。蓮がいい位置につけてくれたので。僕ゲー(僕次第)みたいなシチュエーションになってきたので、結構楽しみにしていた」と無念の表情。「中止も(1番手が)3本目を飛んだところまでの換算で、銀メダルかと思っていた。(気分を)落とした次に、また落とされたなと…」と唇をかんだ。
取材対応時には降雪も収まっており「常に飛ぶ態勢でした。気象レーダーを見れば、5分後に(雪が)やむとは絶対わかってたのに。それを知っていても、しなかったんだなと」と肩を落とした。
二階堂は「1本目、2本目が失敗ジャンプだったので、3本目で修正して飛べたのは良かったと思う」と振り返る一方で「ちゃんと(1、2本目でも)いいジャンプをそろえて、陵侑さんに金メダルへのシナリオを作りたかった。そこが今日はうまくできなかったので悔しいけど、まあそういう日もある」と複雑な表情を浮かべた。
男子代表の作山憲斗ヘッドコーチ(HC)は「悔しいというのが率直な気持ちだけど、選手の方が悔しいと思うので。自然と闘う競技なので、仕方ないのかなと思っている」としつつ「本音を言えば、30分ぐらい待ってほしかった。なんでこんなに早く決めちゃったのかなとは感じている」と胸中を吐露。「(日本コーチの間では)みんな少し待って、やるのかなと思っていたと思う。決断は早かったと感じている」と首をかしげた。
日の丸飛行隊に待ち受けていた、まさかの幕切れ。チーム全体に、消化不良のムードが漂った。












