ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート団体男子ショートプログラム(SP)が7日(日本時間8日)に行われ、世界王者で「クワッド・ゴッド(4回転の神)」の異名を持つイリア・マリニン(米国)は98・00点の2位。日本の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)が108・67点で1位となった。

 この結果に、マリニンの母国米国は衝撃を受けている。「CBS NEWS」(電子版)は「イリア〝クアッド・ゴッド〟マリニンが鍵山優真に驚がく 日本が米国との差を縮める」と題する生地を掲載。「マリニンの五輪フィギュアスケート金メダル獲得への挑戦は、容易ではないかもしれない。彼の米国チームも同様だ」と記した。

団体の男子SP首位に喜びを爆発させる鍵山優真(ロイター)
団体の男子SP首位に喜びを爆発させる鍵山優真(ロイター)

 その上で「今、勢いを増しているのは日本人だ」「21歳の神童(マリニン)は、これまで試合で唯一成功させている4回転半のクワッドアクセルには挑戦せず、代わりに不安定なトリプルアクセルを成功させた」「マリニンが自分のスコアが読み上げられると、鍵山が僅差で勝ったことに驚がくしたようだった」とマリニンの〝敗北〟を驚きを持って伝えている。

「Detroit News」も「フィギュアスケート団体戦では米国が首位を維持 マリニンは五輪デビュー戦で苦戦」の見出しで記事を掲載。「マリニンは大いに期待された五輪デビューを果たしたが、日本のライバルである鍵山優真に圧倒され、団体戦での米国のリードは男子SP終了時点でわずか1点に縮まった」と報じた。

 さらに「最後に氷上に出たマリニンは、高く舞い上がる2回の4回転ジャンプと観客を喜ばせるバックフリップを成功させたが、その演技は完璧とは程遠いものだった。五輪で4回転アクセルを史上初めて成功させると期待されている米国人選手は、安全策としてトリプルアクセルを選択したが、それもきれいに着地できず計画通りにはいかなかった」「21歳の彼は、自身の得点が巨大スクリーンに映し出されると驚いた様子だった。最も近いライバル、鍵山に大きく差をつけられていたのだ」と伝えている。