難敵を攻略だ。卓球の全日本選手権5日目(24日、東京体育館)、女子シングルス準々決勝で、張本美和(17=木下グループ)が長﨑美柚(23=木下アビエル神奈川)を4―1で下して4強入り。初の日本一へ、マジックを2とした。

 第4、5ゲームはいずれも序盤からリードを許す苦しい展開だった。流れが長崎に傾きかけるも「ボールの質が高いのでとにかく耐える耐えるという気持ちで挑んだ」。劣勢時も1点ずつ積み重ね、ともに逆転に成功する。試合後には「すごくうれしい気持ち」と頬を緩めた。

 張本と長崎はTリーグの木下アビエル神奈川でチームメート。同じ拠点で練習を重ねており「同士討ちだったので自信がなかった」。勝ち気な性格と力強い攻撃で試合に挑む長崎のスタイルは、張本にとって脅威。「パワーも回転もスピードもある。全てを持っていて、どこを取っても勝てるところがない」と苦手意識を持っていた。

 組み合わせが決まった段階で、長崎との対戦は「『あ、やだな』というのが正直なところ」との気持ちを抱いた。それでも、試合が始まれば話は別だ。「リードされている時は失うものがない。思い切ってプレーをしていた。思い切ってやって全部入るわけじゃないので、一か八かっていう気持ちでやっていた」。攻めの姿勢を貫き通し、白星を引き寄せた。

 最終日の25日は準決勝、決勝が行われる。過去2年はいずれも決勝で早田ひな(日本生命)に敗れて2位だった。張本は「しっかり休んで準備して、全て悔いなく出し切れたら」と気合十分。好敵手を破った勢いで悲願の頂点取りといきたいところだ。