卓球女子の張本美和(木下グループ)が要所で〝クレバー〟さを発揮した。

 全日本選手権(24日、東京体育館)のシングルス準々決勝では、長﨑美柚(木下アビエル神奈川)に4―1で勝利。同じ拠点で練習を重ねる先輩との一戦は「同士討ちだったので自信がなかった。不安と緊張でいっぱいだった」。第1ゲームを10―12で落としたが、第2ゲーム以降は粘り強いプレーを披露。「今はすごくうれしい気持ち」と安堵の表情を浮かべた。

 終盤の第4、5ゲームはリードを許す展開。それでも「4ゲーム目はちょっと入りが悪かった。準備が悪かったなという気持ちで、でも負けてもいいから1点でも多くという気持ちでやった。第5ゲームはラッキーボールがあったので、ちょっと運にも救われた感じだったけど、気持ち的には1点でも多くという気持ちだった」ときっちり立て直した。

 この日は父・宇さんの誕生日。「誕生日おめでとうのひと言しか言っていない。正直すごく緊張していたので口数が少なかった」と苦笑いしつつも「やっぱり明日にもっといいプレゼントをしたいなって思っている。お母さんもちょっと前に誕生日だったので、いいお祝いができたらと思う」と宣言。日本一に輝いた娘の姿を両親に見せることはできるか。