暴力団の資金源となっていた疑いのあるスカウトグループのトップが公開手配された。
女性を性風俗店に紹介するスカウト行為を容認する見返りに暴力団にみかじめ料を支払っていたとして、警視庁暴力団対策課は21日、東京都暴力団排除条例違反容疑で、国内最大の風俗スカウトグループ「ナチュラル」のトップで住所不定職業不詳の小畑寛昭容疑者(40)を公開手配した。
ナチュラルは、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)とされ、新宿・歌舞伎町を中心に全国に1500人以上のメンバーを持つ。小畑容疑者は、そこで「会長」と呼ばれている。
小畑容疑者は2023年7月、仲間と共謀し、渋谷の繁華街でのスカウト行為を容認してもらう見返りに、特定抗争指定暴力団山口組系組幹部にみかじめ料の現金60万円を渡した疑いが持たれている。昨年8月に同容疑で組幹部の男や共謀したナチュラル幹部の男らを逮捕していた。
警視庁は25年1月、小畑容疑者の逮捕状を取得したものの、小畑容疑者は行方が分からなくなっていた。
ナチュラルは2020年、〝歌舞伎町スカウト狩り〟で暴力団のターゲットにされたグループだ。
歌舞伎町関係者は「イケイケの半グレのナチュラルが別のスカウトグループのスカウトを引き抜き続け、トラブルになった。そのスカウトグループが暴力団に相談し、ナチュラルと交流のある暴力団と話し合い、両暴力団が和解案をナチュラルに飲ませようとしたが、小畑容疑者が拒否。そこで暴力団が歌舞伎町で夜な夜な100人規模でナチュラルのスカウトを探し出してはボコボコにする〝スカウト狩り〟を続けた。その後、暴力団側が勝利宣言を出したんです」と語る。
その後、小畑容疑者は、歌舞伎町から姿を消した。実は、スカウト狩りが起こった時期はナチュラルのメンバーは800人規模と伝えられたのが、現在は1500人以上に増えていたのだ。
「歌舞伎町に立ち入ることができない小畑容疑者は渋谷など別の繁華街で活動を続け、その際に暴力団と対立するのではなく、みかじめ料を払うという形を取ったのでしょう。それでナチュラルはますます勢力が拡大したようです」と同事情通。
警視庁の指名手配書によると、小畑容疑者は「木山」「西田」「西方」「小長谷」「谷山」「山田」などの異名を名乗っていた。トラブルのたびに名前を変えたのだろうか。












