まさかの裏切りの背景とは――。違法スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏洩したとして地方公務員法違反の疑いで警視庁は12日、暴力団対策課警部補の神保大輔容疑者(43)を逮捕した。
警視庁によると神保容疑者は、捜査対象である「ナチュラル」をめぐる事件で、捜査カメラの画像をグループ独自のアプリに漏洩した疑いが持たれている。
ナチュラルは東京・歌舞伎町を拠点に全国の繁華街で活動する国内最大級の違法スカウトグループ。ホストクラブなどで借金を背負った女性を風俗店にあっせんし、風俗店から「スカウトバック」と呼ばれる報酬を得ていた。2022年に風俗店から得た報酬は約45億円に上り、その収益が暴力団やトクリュウに流れた可能性があるとして警視庁は捜査を強化していた。
そんな中での現職刑事による裏切り行為の衝撃は大きい。「捜査のために捜査対象者と雑談などをして顔見知りになっていく。そこで一線を引くのですが、お金に困っている人間はつけ込まれる可能性がある」(歌舞伎町関係者)
神保容疑者の関係先の家宅捜索では現金数百万円が押収されており、関連を調べている。
また東京地裁では今月から同グループの幹部・兼子エディ被告の裁判員裁判が始まった。起訴状によると、メンバーらとともにグループの金を着服した男性を新宿区のマンションに監禁。暴行やわいせつな行為をして全治6か月のけがを負わせた疑いが持たれている。
公判の中で警察を「ウイルス」と称して徹底的に排除し、逮捕された場合は「スマホの暗証番号を言わない。会社(グループ)の情報を言わない。お金の流れを言わない。自社アプリを使う。守らない人には責任を取らせます」といった規律の存在が明らかになっている。
しかし今回はその〝ウイルス〟を取り込んでいた。エディ被告は逮捕前にSNSで自身がド派手に豪遊する写真をたびたび投稿。幹部の口からお金の流れとともにグループの実態が解明されるか。













