恒星間天体「3I/ATLAS」(以下アトラス)が地球を離れ、太陽系を再び周回する軌道に乗り始めた。昨年7月1日の発見以降、〝宇宙船説〟〝宇宙人襲来説〟なども出て騒がれたが、NASAは昨年11月19日の記者会見で自然起源の彗星と結論付け、事態は沈静化した。そんな中、アトラスについて、NASAの会見を覆すCIA(米中央情報局)の文書が浮上した。英紙デーリー・メールが6日、報じた。
NASAはアトラスについて、ガスや塵の長い尾を持つ氷の塊、つまり通常の彗星だと主張している。しかし、CIAは、この天体が地球外の宇宙船である可能性を調査したかどうかについて、回答を拒否している。
UFOおよび政府陰謀研究者のジョン・グリーンウォルド・ジュニア氏が昨年11月に情報公開法(FOIA)に基づく情報開示請求を行った。CIAは同12月31日、アトラスに関する調査記録の「存在または不存在について、肯定も否定もできない」と回答した。
CIAの対応は「グローマー・レスポンス」と呼ばれるもの。これは、文書の存在自体を明らかにせず、開示請求を拒否する政府特有の対応だ。
同氏はXへの投稿で、より明確な回答を得るためCIAに対して不服申し立てを行うと述べた。
このCIAの対応について、〝宇宙船説〟を主張してきたハーバード大学教授のアヴィ・ローブ教授は5日、ブログサービス「ミディアム」でこう疑問を呈した。
「NASA当局が2025年11月19日の記者会見で、アトラスは間違いなく自然起源の彗星であると明言していたことを考えると、この情報がCIAによって機密扱いされるほど機微な情報として扱われていることは驚くべきことです。もしこの結論が政府関係者や学界関係者全員にとって最初から明らかだったとしたら、なぜCIAは自然彗星に関する記録が存在する可能性を機密扱いするほど機微な情報として扱うのでしょうか?」
アトラスが3月16日に木星へ接近するのを前に、ローブ氏は「CIAによる新たな動きは、政府が密かにこの天体を敵対的脅威の可能性として調査してきたことを示唆しています。NASA当局者は、もっともらしい科学的解釈を示すよう促された一方で、CIAによる〝ブラックスワン・イベント〟の真剣な検討は、公衆の無用なパニックを防ぐための隠ぺいでしょう」と推測している。
ブラックスワン・イベントとは、発生を予測できず(予測不可能性)、起きた時の衝撃が極めて大きく(極端な結果)、後から「あれはあり得た」と説明がつけられる(事後説明可能性)という3つの特徴を持つ、まれで重大な出来事のこと。リーマンショックや新型コロナウイルスのパンデミックなどが該当する。
ローブ氏は「アトラスの場合、もしごくわずかな可能性として人工的な異星技術であることが真実だと判明すれば、それは人類にとって計り知れない衝撃となり、宇宙人の存在を証明することにもなります」とコメントしている。












