第104回全国高校サッカー選手権大会が2日にいよいよ3回戦を迎える。

 昨年12月31日の12回戦では前年度覇者の前橋育英(群馬)や常勝軍団の青森山田(青森)が早々に姿を消す波乱の展開になりつつある今大会。その青森山田を地力でねじ伏せた大津(熊本)や神村学園(鹿児島)など優勝候補の中心的存在は順調に勝ち上がっているが、その一方で今大会の台風の目になりつつあるのが聖和学園(宮城)と帝京長岡(新潟)だ。

 聖和学園は県予選決勝で仙台育英に敗れたものの、同校がいじめ問題で辞退。ただ、聖和学園も夏休みに複数部員による飲酒や喫煙があったことが発覚するまさかの展開に。それでも県予選にこの行為に関わった部員が出場していなかったこともあり今大会に出場することが決まり、異例の経緯をたどった。こうした背景から、今大会では報道陣に対して「選手の取材については試合に関すること以外はご遠慮ください。ご配慮くださいますようお願いいたします」と貼り紙で通達があるなど、まさに異例ずくめの状況となっている。

 それでも開幕から快勝続きで3回戦へ。MF小杉唯斗(3年)は華麗なバク転パフォーマンスが話題になるなどチーム全体の勢いは増すばかり。個々の技術の高さは際立っており、ファンからはSNS上で「聖和学園想像以上に上手くて強かった観に来て正解」「正直全国優勝も全然あるわ」などと脚光を浴びており、3回戦の日大藤沢(神奈川)も突破すれば、いよいよVが射程に入ってくる。

 勢いの点では帝京長岡もあなどれない。2回戦では全国常連の高川学園(山口)と対戦し、後半アディショナルタイムに0―2と敗戦確実の状況から、怒とうの2ゴールで追いつき、PK戦の末に勝利。SNS上では「ミラクル! 帝京長岡!!」などと話題になっており、旋風を巻き起こしそうな予感だ。

 優勝候補かダークホースか、はたまた大波乱か。選手権の熱い冬が佳境を迎える。