大相撲初場所(11日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表され、大関経験者の朝乃山(31=高砂)が2024年名古屋場所以来9場所ぶりの幕内復帰を遂げた。元大関が2度目の三段目転落から、再び幕内土俵に返り咲くまでの軌跡をたどった。
【朝乃山、再出発の軌跡(1)】2021年夏場所から不祥事で6場所出場停止となり、三段目まで転落。復帰後は一時、小結まで番付を戻した。東前頭12枚目で迎えた昨年名古屋場所は初日から3連勝し、快進撃の予感を漂わせた。
しかし、4日目の取組で幕内一山本(放駒)に押し倒されて左ヒザを負傷。土俵上で動くことができず、車いすに乗せられて花道を引き揚げると、ハイパーレスキュー隊の特殊車両で病院に搬送された。
土俵下で審判を務めた師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「ヒザが入って、変に曲がった。(5日目以降の出場は)難しいと思う。しっかり治すことですね。まだ歩けないと思う。動かない方がいい」と厳しい見通しを示した。
翌日に「左膝前十字靱帯断裂、左膝内側側副靱帯損傷、左大腿骨骨挫傷で約2か月の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場。場所後に約2時間に及ぶ手術を受けた。
そして1か月後の24年8月、国技館で行われた力士会に参加。松葉づえなどは使わず、階段も難なく上る元気な姿を見せた。「だいぶ歩けますよ。今はサポーターをつけていますから。(歩行は)リハビリだと思っている」と気丈に振る舞った。
長期欠場を余儀なくされたが「師匠と病院と相談して。今はしっかり治すことが優先。気持ちは折れてませんから」と前を向いていた。













