高市政権発足後、初となる臨時国会が17日閉会し、日本維新の会が連立入りの条件としていた衆院議員の定数削減法案は来年の通常国会へ持ち越しとなった。野党の反対論陣の中でもれいわ新選組と日本保守党は維新と因縁が深いだけに怨嗟の声はすさまじい。
会見した高市早苗首相は削減法案について「審議すらされなかった。引き続き野党の理解を求め、通常国会で成立を期したい」と述べた。連立締結の際、維新側から提案された削減法案だったが、野党のみならず自民党内でも反発の声があった。
削減法案では定数465の1割を目標に削減し、施行から1年以内に結論が出ない場合は小選挙区で25、比例で20削減する内容だ。なにより大きな影響を受けるのは、少数政党で、〝存立危機〟となりかねない。
衆院9議席のれいわの山本太郎代表は「定数削減は権力の固定化にしかならない。バックが経団連か何かしらの宗教、そういうところが強くなる。絶対に止めなきゃダメ」と反対したうえで、45人削減した場合は約35億円の削減につながると主張する維新に対し、「国民1人あたりで29円のキャッシュバックにしかならない。国会の中で議論していく代理人(議員)にかかる経費が34・8億円ならばその価値は十分にある」と訴えた。
昨年の衆院選で3議席を獲得したものの河村たかし氏らの離反で1議席となった日本保守党も定数削減には反対だ。参院議員の百田尚樹代表は「維新は参院選の時は社会保険料を減らすと言っていたのに選挙が終わったら、定数削減を突然言い出して、社会保険はどこにいったんや。有権者をなめてんのか。1割の議員を削減するなら議員の歳費を半分に減らした方がずっと身を切る改革だ」と怒り心頭だ。
維新に恨み骨髄なのは、創設者で元大阪府知事の橋下徹氏との因縁だ。れいわの山本氏、大石晃子共同代表、保守党の百田氏は長年、バトルを繰り広げてきた過去がある。通常国会は大荒れが予想される。
「自民党も本心では定数削減はやりたくないが少数与党で維新のご機嫌もとらないと予算は通らない。維新も手柄を上げないと吉村氏のメンツが丸つぶれになる」(永田町関係者)
150日間の長い通常国会で激しい攻防戦となりそうだ。












