フィギュアスケート男子で世界選手権2連覇中のイリア・マリニン(米国)がまさかの苦戦を強いられた。

〝4回転の神〟と称される世界王者は、グランプリ(GP)ファイナル初日(4日、愛知・IGアリーナ)のショートプログラム(SP)で、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)―3回転トーループの連続ジャンプを冒頭に予定。しかし、クワッドアクセルの着氷が乱れて単発となった。成功すれば世界初の快挙だったが「難しいコンボだと痛感した」と悔しさをにじませた。

 その後はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるも、3本目の4回転ルッツ―3回転トーループは、4回転ルッツが回転不足と判定された。思うように得点を伸ばせず、首位発進の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)と14・72点差の94・05点で3位発進となった。だが「リスクの高い演技を試す機会だった」と前向きにとらえ「今までと違うアプローチをしないといけない」と語った。

 GPファイナル3連覇に向けては黄色信号がともった。それでも「やってきたことを信じて試合に挑みたい」と逆転Vへ意欲を示した。