米格闘技イベント「UFCファイトナイト」(22日=日本時間23日、カタール・ドーハ)での元RIZIN2階級制覇王者・堀口恭司(35)の見事な勝利に〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が鋭くメスを入れた。
9年ぶりのUFC復帰戦となった堀口は、UFCフライ級11位のタギル・ウランベコフ(34=ロシア)と対戦。1ラウンド(R)から鋭い打撃を放ちつつ距離を制すると、2Rには右フックでアゴを打ち抜き、カーフキックでふくらはぎを蹴ってダウンさせるなどダメージを蓄積させる。最後の3Rには防戦一方となった相手に打撃で尻もちをつかせ、グラウンドでコントロールしてチョークスリーパーで絞め落とした。
この試合を見た青木は、堀口の勝因を「コンディションです。異常なほどにコンディションがよかった」と声をしゃがれさせる。ここ数試合、青木は堀口の「年齢的な衰え」を指摘していたが「今回は過去にないぐらいコンディションが良かった」とクルリと手のひらを返して力説。当初6月に予定されていた試合を今回に延期したことを指摘して「あれって、本人がコンディションが一番大事だって気付いたからだと思う」とメガネを光らせた。
そして「多分『俺はベテランなんだ』って自覚したんじゃないかな。こうなるとフェーズが変わった感がある」と太鼓判だ。これまた過去に「これからの堀口には〝必殺技〟が必要だ」と進言したことがあったが「〝必殺技はコンディション〟というかさ、まさにカール・ゴッチの境地にたどり着いたんだよ。そういう意味で、堀口はプロレスをしてたよ。〝いいプロレス〟だった!」と先日炎上した自身の言葉をわざわざ蒸し返して絶賛した。
完ぺきなコンディションで行われた試合展開については「堀口さんは一切深追いをしてないんだ。リスクを背負わずに打撃で攻めて圧倒して、相手が手詰まりになって心が折れたところで決めたってことだ」と分析。まさに大絶賛だった。
だが、アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)の持つUFCフライ級王座奪取なるかについては「確かに今日はその期待感を抱かせる試合だったんだけど、でもまだ『やってみないとわかんないよ、この山は…』ってところだよね」と言葉を濁らせる。その理由を「今回は負ける組み合わせがない相手だったというか。じゃんけん的な相性が良かった? そういうことだよね。また別の相手の時にどうなるかってことなんだよな」。堀口と言えども容易にトップに立てる戦場ではないということだけに注目し続けたい。
それはそれとして、自身の体調はどうなのか。ここまで面倒なほどに雄弁に話しているので心配はなさそうだが、16日の格闘技イベント「ONE173」(有明アリーナ)で手塚裕之に2RKO負けを喫したばかりなのだ。だが青木は「俺も異常にコンディションはいいですよ。ケガなくプロレス村に帰って参りました」とニッコリ。試合後の発言を含めて賛否を集める試合になったが「申し訳ないけど全部ネタになってますよ。感謝してる」と懲りる様子もなく「じゃあ次はナスガワ先生だな! また明日!」と元気に通話を終えるのだった。













