サッカー日本代表は18日の国際親善試合ボリビア戦(国立)で3―0と快勝し、今年最後の試合を最高の形で終えた。後半途中出場のMF中村敬斗(25=スタッド・ランス)が1ゴール、1アシストで存在感を発揮。森保一監督(57)の国際Aマッチ通算100試合目の指揮を勝利で飾った。元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は、中村のパフォーマンスを絶賛。エース格への〝昇格〟にお墨付きを与えた。
森保ジャパンが年内ラストマッチを快勝で締めくくった。
前半4分、MF鎌田大地(クリスタルパレス)が、MF久保建英(レアル・ソシエダード)からのアシストで先制ゴール。1―0で迎えた後半は、森保監督がピッチに送り出した選手が、ことごとく得点に絡んだ。
その象徴が中村だ。後半26分にFW町野修斗(ボルシアMG)の追加点をアシストすると、見せ場は同33分。ペナルティーエリア内でFW上田綺世(フェイエノールト)からのラストパスを受けると、相手選手4人に囲まれながら華麗なステップでかわし、ゴール左隅へズドン。スーパーゴールにサポーターからは大歓声が沸き起こった。中村は「ゴールへ向かっていくことを意識した」。まさに狙い通りの一撃だった。
ファンをとりこにするプレーを連発した森保ジャパンの〝貴公子〟について、武田氏は「サイドから入り込んでシュートを打てる形を持っている。例えば、先制されて点が欲しいとき、相手に引いて守られたときに、彼みたいに入り込んで決め切る力は日本の武器となる。先発としてだけではなく、スーパーサブとしても期待できる。来年の本大会(北中米W杯)に向けてプラスアルファになる」と高評価を与えた。
中村が主戦場とする左のシャドーとウイングバックは、ケガで招集外が続くMF三笘薫(ブライトン)と同じ。これまで〝2番手〟として見られがちだったが、エース格がいない間にアピールに成功した。武田氏も両者を同格扱いしており〝左サイドのダブルエース〟というわけだ。
「どちらも使えるのはプラス。今回のW杯はチーム数が多くなり、試合数も増える。オプションがたくさんあるに越したことはない。今回の中村みたいに個人で突破できる選手が増えてくれば、チーム力はアップする」
中村は〝修羅場〟にも動じない精神面の強さも長所と言える。昨季の成績で所属のSランスが、フランス2部に降格したことで移籍を望むも許可が出ず一時は騒動となったが、見事に切り替えてクラブ、代表で活躍。また14日には、女性からストーカー被害に遭っていた事件も明るみに出たが、パフォーマンスには影響しなかった。
順調にチーム力がアップしている森保ジャパンだが、目標がW杯優勝だけに武田氏は注文も。ボリビア戦を通じて「10月はブラジルに勝ったし、試合自体は良い展開だったけど、前からプレスに行ったとき、かわされる場面が何度かあった。そこは南米特有のうまさだし、気をつけたい」。この点は強化のカギになりそうだ。
エース級のストライカーが次々と台頭し、森保ジャパンは世界屈指の攻撃陣を形成しつつある。













