ア・リーグで今季2年連続となるサイ・ヤング賞に輝いたタイガースのタリク・スクバル投手(28)を巡り、MLB市場が活発化している。
タイガースは2024年オフ、4年総額1億ドル未満の大型延長契約を提示。だが、これを代理人を務めるスコット・ボラス氏が拒否し、25年1月に年俸1015万ドルの1年契約締結で現在に至っている。FAとなるのは26年オフで残留が当初の基本線とみられていたが、ボラス氏の強硬姿勢もあって長期契約を望むタイガース側との交渉は今も難航しており、放出&争奪戦が勃発しそうな情勢。その渦中に、またしてもドジャースが〝横やり参戦〟する可能性が急浮上しているという。
米メディア「トータル・プロスポーツ」は、かつてレッズとナショナルズでGMを務めた現野球アナリストのジム・ボウデン氏の見解として「スクバルは〝4億ドル(約621億7500万円)超え契約〟に到達する可能性があり、現実的に手を挙げられる球団は限られる」と報道。その上で「スクバルを欲しがるライバルチームに気づかれないように、その裏側で〝最もインパクトのある補強〟を着々と準備している球団」として、ドジャースの名を挙げた。
スクバルは今季13勝6敗、防御率2・21、WHIP0・89、WAR6・6と文句なしの「圧巻成績」をマーク。球界屈指の左腕でFAとなる26年オフを見据え、各球団が水面下で動きを加速させている。そんな中、ボウデン氏が示したのは〝ドジャースの超大型パッケージ案〟だった。
記事によると、ドジャースはエメット・シーハン投手(26)、ジャスティン・ロブレスキ投手(25)、傘下マイナーのジャクソン・フェリス投手(21)とザイア・ホープ投手(20)といった将来を担う有望株を一挙にトレード要員として差し出す可能性があるという。いずれもトッププロスペクトに匹敵する若手投手で「この4人だけでも大型獲得の土台になり得る」とボウデン氏も言い切っている。
また今季開幕早々に負傷離脱しながらも後半から戦列に復帰した先発右腕のタイラー・グラスノー投手(32)についても、ボウデン氏は「スクバルを獲得するための『トレード要員』に組み込む選択肢を持っているようだ」と〝サプライズ分析〟。「ドラスチックな選択をすることで、ドジャースはより創造的になれる」とも指摘した。
スクバルを巡ってはパドレス、メッツ、アストロズなど複数球団が獲得の最有力候補とされてきたが、ここにドジャースが割って入れば状況は一変する。潤沢な戦力と資金力を武器にスター級の補強を繰り返してきたド軍だけに、にわかに「本命候補」へ浮上した形だ。
一方で、スクバル本人は「デトロイトが好き。残りたい」と本音を漏らしており、球団側の決断次第で移籍交渉の行方は大きく揺れる。とはいえ剛腕代理人ボラス氏の存在もあり、金額規模は「メガクラス」だ。タイガースが延長交渉で譲歩できなければ、FA前のトレードに踏み切る可能性も否定できず争奪戦は激しさを増す一方だ。
果たしてドジャースが次なる超大物へ本格参戦するのか。今オフ最大級の「左腕争奪レース」は、まだ始まったばかりだ。












