元K-1世界3階級制覇王者の武尊(34)が、来春に引退試合を行うことが決定的になった。

 武尊は16日のONE173で、デニス・ピューリック(40=カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対戦した。3月のロッタン・ジットムアンノン(タイ)戦で1ラウンド(R)KO負けを喫して以来の再起戦だったが、軽快な動きで相手を圧倒して、序盤から続けざまにダウンを奪う。最後は2Rにハイキックからパンチのラッシュへとつなぎ、2分49秒でTKO勝ちを決めた。

 試合後、男泣きの武尊はマイクを持つと「僕は、次の試合で現役引退します」と宣言し、最後の相手に因縁のロッタンを指名した。この決断の理由を問われると「昔から一回でも負けたら引退するっていうのを毎試合思ってやっていて…。前回ロッタン選手に負けた時に、試合もですけど、試合前のコンディショニングとかも含めて、そろそろかなとも考えました」と告白した。

 さらに、この日の試合で負ければ引退するつもりだったとも明かし「生き残ったなという感じで。最後、現役最高のコンディションを作って、勝って終わりたいなと思います」と力を込めた。

試合後の武尊(右)に声をかけるONEのチャトリCEO
試合後の武尊(右)に声をかけるONEのチャトリCEO

 ロッタンもこの武尊の対戦要求を受諾したことを受け、ONEを率いるチャトリ・シットヨートンCEOもゴーサイン。その舞台として「4月29日のONE175で、その再戦ができたら。いろんな記録ができる大会になると思う」と来春に予定する日本大会で実現させたい意向を示した。

 だが、チャトリCEOは返す刀で「でも、もし勝ったら、引退ダメ。武尊vsロッタン3しないといけないよ」とニホンゴで〝勝てば現役続行〟も要求。これに対して武尊も「勝ってから考えます」と笑顔を見せた。

 日本の立ち技をけん引してきたカリスマは、本当に次戦でリングを去るのか、それとも…。