格闘技イベント「ONE173」(16日、東京・有明アリーナ)で、元K―1世界3階級制覇王者の武尊(34)がデニス・ピューリック(40=カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)に完勝。試合後、引退試合の相手に因縁の相手を指名した。
3月のロッタン・ジットムアンノン(タイ)戦で1ラウンドKO負けを喫してからの再起戦となる武尊は、1ラウンド(R)から素早い動きと鋭い打撃で攻め込む。中盤に左フックでこめかみを打ち抜いて最初のダウンを奪うと、立ち上がってきた相手に右ストレートも叩き込んで2度目のダウンをさせた。
2Rにはガードの上がった相手のふくらはぎを右のカーフキックで蹴りぬいて破裂音を響かせる。するとピューリックは苦悶の表情を浮かべながら崩れ落ちてこの日3度目のダウンだ。最後は粘る相手をジワジワと追い詰めると、ハイキックを効かせてからパンチのラッシュで吹き飛ばしてTKO勝利を手にした。
ONE移籍後、日本での初勝利となった武尊は思わず男泣きだ。マイクを持つと「前回ロッタン選手に1Rで速攻負けちゃってファンの期待、思いを裏切ったと思ったんで。でも、裏切ったままでは格闘技人生終われないので、勝つために死ぬ気でやってきたので、皆さんにちょっとでも返せたかなと思います」と話す。さらに覚悟を決めるように「僕は、次の試合で現役引退します」と次戦をラストマッチにすることを表明した。
続いて引退試合の相手としてロッタンを指名すると「受けてくれるなら、裏切らない勝ち方で絶対勝って、応援してくれていたみんなに応援してよかったと思ってもらうので。ロッタン選手、僕の最後の試合の相手、お願いします」と頭を下げる。これにロッタンからも「あなたの最後の試合の相手、私で良ければぜひ、やります」と応じられ、対戦が決定的となった。













