日本保守党の百田尚樹代表や有本香事務総長が11日、国会内で会見し、2日に同党が愛知・名古屋市内で街頭演説した際に職員1人が負傷したことを受け、この日、中村警察署に傷害の疑いで被害届を提出したことを発表した。

 名古屋駅前での街頭演説では百田氏や有本氏、島田洋一衆院議員、北村晴男参院議員らが参加したが、抗議する拡声器を持ったカウンターの一団が大挙して集まった。

 有本氏によれば、保守党の職員やボランティアの男性が5~6人の一団が街宣車の前に出てこないよう対応していた際に一人の職員が背中を殴られたという。また、耳元で拡声器を使用されたことで、難聴の症状を訴えているボランティアもいるという。

 昨年の衆院東京15区補選で、つばさの党が各陣営へ妨害行為に及び、公選法違反で逮捕される事件があった。保守党もつばさの党から攻撃を受けていたが、有本氏は「肉声のヤジではなく拡声器を使って、集団で大きな音を立てて、演説を妨害するのは今まで経験がない。相当悪質で、行為自体にも警察に相談している」と話した。

 百田氏は「現場の警察は妨害を排除しなかった。拡声器で言い続けている限りは表現の自由だと。ある意味、民主主義の危機で、政治団体や政治家、政党が多くの人たちに自分たちの主張をするのは、日本の良き伝統、文化だと思っている。このまま放置すると一般民衆に公開の場所で訴えることができない危機に瀕している」と問題視した。

 保守党だけでなく、参政党や東京・葛飾区議選での街頭演説時にも抗議するカウンターが現れ、過熱している傾向がある。

 有本氏は「組織的に拡声器を何台も使ってやるということは何らかの罪に問えるんじゃないか。政党としての活動に対する威力業務妨害のようなもので、対策をもうちょっとしっかりやってほしい」と訴えた。