早期の〝自分超え〟が絶対王者撃破のカギだ。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯初日(7日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)、男子ショートプログラム(SP)は、エースの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)が98・58点で首位発進した。
演技後に思わず天を仰いだ。この日は全てのジャンプを着氷させたが「エッジの引っ掛かりが中途半端になった」とキャメルスピンの姿勢が崩れて0点となった。「スケートをやってきて初めてくらい」というミスで100点台に届かず「ぼう然としている。絶対にやってはいけないところで出てしまった。全く笑えない」と顔をしかめた。
2022年北京五輪銀メダリストの鍵山は26年ミラノ・コルティナ五輪での目標を「金メダル」に設定するも、直近のGPシリーズ第3戦スケートカナダでイリア・マリニン(米国)が333・81点を記録。難敵を破るには北京五輪時にマークした自己ベストの310・05点を更新した上で、さらなる上積みが求められる。あるフィギュア関係者は「まずは北京五輪の点数を超えること。マリニン選手が330点を超えてきているので、鍵山選手もまずは自己ベストを出さないといけない」と厳しい口調で語った。
自己ベストの更新には8日のフリーで211・48点以上が必須。フリーの自己ベストを2・54点上回ることが条件だが、チャンスは十分にある。「まずはエレメンツを全部こなすこと、成功させることが一番大事」と鍵山。悲願の五輪制覇へ、少しでもマリニンにプレッシャーをかけたいところだ。













