これもあと二死から32年ぶり世界一を逃した余波の1つと言えそうだ。ブルージェイズの本拠地トロントの地元メディア「CTV ニュース」は2日(日本時間3日)、「『交通機関は待ってくれない!』…市とメトロが第7戦の交通サービスを延長しなかったことで批判に直面」との記事を配信した。

 同記事によればブルージェイズ―ドジャースによるワールドシリーズ(WS)第7戦が行われた1日、市が運営する公共交通機関は延長決着にも関わらず終電を延長しなかったという。

 さらに悪いことに当局は真夜中過ぎのX(旧ツイッター)で「交通機関は待ってくれません!」と乗客に注意を促した。「在来線の最終列車はまもなくユニオン駅を出発し、市メトロの最終列車は午前1時半頃です」と書かれていたという。

 記事は「この投稿はSNS上で非難を浴びており、中には見下したようなものだという声が出た。公共交通機関が試合後にファンに歩いて帰宅させることで、敗戦の傷口に塩を塗りつけていると批判する声もある」と手厳しかった。

 この対応にトロント市議会議員も声を上げた。来年の市長選に立候補すると表明しているブラッド・ブラッドフォード議員はこの動きを「愚か」だと投稿した。「基本に立ち返るという私の方針の一環として、このような愚かな決定を修正していきます。必要な時に、必要な場所に、必要なだけ多くの人々を移動させるのです。タイムカードではなく、市民に奉仕しましょう」と同議員は返信した。

トロント市営地下鉄の車両基地(ロイター)
トロント市営地下鉄の車両基地(ロイター)

 またジョシュ・マトロー市議会議員も市が投稿したメッセージは「本当にひどい」と述べた。「何千人もの人々が取り残されることを避けるために、試合が遅れる可能性に本当に備えるべきだった。明日の市交通局の理事会でこの問題を提起するつもりです」と宣言した。

 幸い試合は交通局の投稿から10分後の午前0時20分に終了。ブルージェイズファンの多くは終電に間に合ったという。だが仮にブルージェイズが優勝していた場合、表彰式まで見届けた〝帰宅難民〟が多数発生していた。

 地下鉄局は声明で、「ブルージェイズのプレーオフ期間中、可能な限り追加サービスを実施したが、夜間にサービスを延長することはできなかった」と反省を述べた。