ソフトバンクは29日に行われた阪神との「SMBC 日本シリーズ 2025」第4戦(甲子園)に3―2で競り勝って対戦成績を3勝1敗とし、悲願の日本一に王手をかけた。

 2回に4番・山川が3試合連続弾となるソロで幸先よく先制。5回には柳町の犠飛で追加点を奪うと、6回には代打出場した近藤の適時打で効果的にリードを広げた。投げては日本シリーズ初先発の大津が5回無失点の好投。6回は相手中軸の巡りに合わせて「7回の男」・藤井を前倒しで投入して反撃ムードをつくらせなかった。終始、主導権を握り続け、試合巧者ぶりを発揮したゲームだった。

 小久保裕紀監督(54)の采配がズバリ的中した。好投の大津に代えて「代打・近藤」に左翼スタンド上段が沸いた。その近藤が3点目を叩き出すタイムリーを放つと、さらに鷹党の歓声が甲子園に響いた。指揮官は試合後「(6回は)スコアリングポジションにいったらいこうと決めていた」と、勝負どころの采配を回想。相手の戦意を削ぐ貴重な追加点で、勝機をぐっとたぐり寄せた。

 この采配には王貞治球団会長(85)も「あれはバッチリだった。ほんと大したもん」と称賛。「勝つ時はこういう流れがないとね」と会心の勝利を大いに喜んだ。

 リーグ連覇からの日本一奪回。完全制覇の瞬間が近づいてきた。