自民党の鈴木宗男参院議員は29日、国会内で自身が主宰する「大地塾」を開催。今月10日に公明党が連立を解消に踏み切った影響について言及した。

 宗男氏は元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が高市早苗首相とトランプ大統領による「日米首脳会談」をテーマに講演を行った後、参加者から公明党が自民党から連立離脱したことに関しての質問を受けた。

「公明党さんとの連立離脱は極めて残念なことですね。私的には公明党さんと連立を組んだのは小渕総理でした。当時、私が官房副長官で野中官房長官のもとで下働きをさせていただいた。それが平成11年です。12年、森政権のときに自公との選挙協力なんです。26年の月日をかけての歴史です」と宗男氏は自民党が公明党と連立を組んだ経緯について説明した。

 自民党は昨年の衆議院選挙、今年4月の東京都議会選挙、そして7月の参議院選挙で石破茂前首相のもとで選挙を戦ったが大敗した。

 宗男氏は「自民党の裏金問題で負けたと思っているんです。そのあおりを受けたのが公明党さん。私は申し訳ないと思っているんです。公明党はクリーンで平和が売りなんです。ここに自民党がしっかり向き合って対話するべきだった」と振り返った。

 高市新体制のもとで公明党が26年の長い歴史にピリオドを打つ連立離脱を決意した原因は〝政治とカネ〟の問題があったと指摘した。

「党役員人事をみて公明党はがっかりしたと思うんですよね。政治資金の問題、公明党は情報の透明化はもちろんですが、企業団体献金についてもけじめをつけろという考えでした。即座に(高市執行部が)答えられなかったことで終わった。私は自民党にとって痛手だと思っています」

 宗男氏は公明党との連立解消に対してロス・インディオス&シルヴィアのヒット曲「別れても好きな人」(1979年)を持ち出していまの自民党議員たちにクギを刺すことを忘れなかった。

「昔の歌に〝別れても好きな人〟というのがありました。これは自民党の国会議員、胸に刻んでおいた方がいいと思います。(公明党に)受けた恩とか情けを忘れたらダメです」と宗男氏は語った。