ソフトバンクは28日に行われた阪神との「SMBC 日本シリーズ2025」第3戦(甲子園)に2―1で逆転勝ちを収めた。接戦を制し、対戦成績は2勝1敗。先発のモイネロが6回1失点の好投を見せ、7回からは自慢の救援陣がリードを守り切った。

 打線は1点を追う4回に4番・山川穂高内野手(33)の2試合連続弾となるソロで追いつき、6回に柳町の勝ち越し打で主導権を奪い返した。1勝1敗で迎え、シリーズの流れを占う第3戦。計り知れない重みのある1勝に、試合を見守った王貞治球団会長(85)もご満悦だった。

 何よりうれしそうだったのは、眠れる大砲の完全復活だ。ニヤリと笑いながら「やっぱり山川の一発が大きかった! アイツのエラーも大きかったけどね」と愛あるイジリが飛び出したほど。いつになくご機嫌だったのは、山川の復活を誰よりも望んでいたからだ。

7回、一ゴロをファンブルしたソフトバンク・山川穂高
7回、一ゴロをファンブルしたソフトバンク・山川穂高

 この日の山川は、本塁打以外はすべて四球で全4出塁。同点弾がクローズアップされがちだが、大きかったのは故意を含む3つの四球だ。王会長も「相手が嫌がってるもんな。相手が嫌がって奪った四球というのは、バッター絶対有利だから」と言い切った。

 くしくもこの日、海の向こうで行われたMLBのワールドシリーズでドジャース・大谷が2本塁打を放ち、4つの申告敬遠を含む5四球で全9出塁という離れ業をやってのけた。これについても、王会長は2発よりも5連続四球に「相手も極端にあんだけやんないと、抑えられないと思ってるからやってんだよね」と熱く解説していた。

 3戦目までに完全覚醒した大砲・山川。王会長の言葉通り、相手バッテリーの警戒感はすさまじい。山川をケアしすぎれば、前後の打者へのマークが甘くなる。「怖い4番」が帰ってきた。